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二百七話 引き継ぎ

お待たせしました。


それでは本編をどうぞ!

なんとか無事に文化祭は終わった。


「長かったー……」


私は最後のお客さんが帰るとそのまま床に座り込んだ。


「お疲れー。後夜祭があるから運動場に行くわよ。」

「福沢先輩、少し休ませて下さい。足が棒になってるんですよ。」

「そうですよーみんなクタクタなのでゆっくり行きましょう。」


福沢先輩は周りを見渡した。みんなクタクタだと分かると納得してくれた。


「そうね。ゆっくり行きましょうか。」


みんな椅子に腰掛けてお茶を飲んだり、話してたりしていた。

そして私のところには福沢先輩が話に来た。


「あかり、お疲れ様。大盛況だったわね。」

「あはは……ありがとうございます。」

「来年もよろしくね。私も来年はお客さんとして来るからね。」

「来年はやりたくないんですけど……」


私は嫌そうな顔でやんわり断ってみた。


「まぁそれは後輩のあなた達が決める事だからね。でも……私はやってほしいなー。」

「ま、前向きに検討しておきます。」

「ふふふ。楽しみにしてるわ。」


クスクスと楽しそうな顔をして私の側から離れるとみんなに集合をかけた。


「じゃあ、そろそろ行きましょう!」

先輩の一言で私たちは運動場へ向かうのであった。



校長先生や実行委員会の話が終わるとそこでお開きになった。


「キャンプファイヤーとかしないんですか?」

「うーん。前はしてたけどボヤ騒ぎが一昨年あってからはなくなったわね。」


私は近くに居た松本先輩に素朴な疑問を聞いてみたがやはりそういう事件があると楽しいイベントというのは無くなってしまうのだと改めて思ってしまう。


そして私たちはバレー部はこれから送別会である。先週の大会で私たちは負けて全国には行けなかったのだ。だが、その前から文化祭の準備などを行っていた為、今更変えるわけにもいかなかったのだ。

その為今日の文化祭の終わりと同時に先輩達は引退となるのだ。


「もう遅いし、また明後日は片付けにも来るから一言ずつで締めるわね。」


福沢先輩は目に涙を浮かべながらも進行役をしてくれた。

三年生は全員泣いていた。それでも、私たちに想いを伝えてくれた。

そして、最後に福沢先輩が締めてくれる。


「みんなのおかげでバレー部発足以来もっとも良い成績で終わる事が出来た。そのキャプテンにしてくれてありがとう!来年はここを超えて行きなさい。つまらない成績残したら許さないからね!」


泣きながらも私たちはその想いを受け継いだ。後輩の私たちは大きく返事をして答えた。


「それと次期キャプテンは松本さんにやってもらうわ。」

「はい!任せてください。」


松本先輩は一歩前に出て号令をかけた。


「今までありがとうございました!」

「「「「ありがとうございました!」」」」


松本先輩の号令に後輩の私たちは一礼した。

福沢先輩は辺りを見回して私と目を合わせた。その目には頼んだぞ!とはっきり言ってる気がした。


先輩達が先に帰ると私たちも荷物を纏めて下校した。


「お姉ちゃんおかえり!」

「あれ、さくら迎えに来てくれたの?」

「うん、お義父さんもお義母さんも一緒だよ。」


少し先の方に母さんの車が止まっていた。


「ありがとう。じゃあ帰ろうか!」

「うん!」


私はさくらの手を握りながら母さんの車に向かうのであった。

突然ですが、3日間休載致します。

次回更新は11月12日に更新します。

時間はいつも通り21時です。


少し調べ物をしてから書きたいので何卒ご了承下さい。



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