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第二百六話 乙女心

お待たせしました。


それでは本編をどうぞ。

「いらっしゃいませ。お嬢様。」


私は慣れない接客をしていた。今日が最終日なのだが全然慣れていなかった。


「あかりお疲れ様、休憩してきていいわよ。」

「はーい。」


私は先輩と代わって休憩室へ引き下がった。


「つ、疲れたー……」

「お疲れ、あかり!はいお茶。」

「ありがとうございます。」


2年生の先輩からお茶を貰い机に突っ伏した。


「まだ昼前かー……長いなー……」

「何言ってるの、あかりとひかりは稼ぎ頭なんだからあと一踏ん張りしてもらわないと!」

「もぉー福沢先輩は他人事だと思ってー……結構辛いんですよ。」

「あはは。分かってるって埋め合わせはするからあと少しよろしくねー。」


そう言うと先輩は調理場に行ってしまった。


「福沢先輩って人の扱い上手いわよね。」

「あっ、ふわさん。」

「あかりさんも休憩なんですね。」

「ええ、まぁ……」

「ところでひかりはしっかり接客してた?」

「うん、普通にしてたわよ。」

「そう。もし、浮気しそうだったら足を踏み潰してくれる?」

「ふ、踏み潰すって……」

「大丈夫、そのくらいなら死なないから……」

「いや、そんな問題じゃないから。」

「いいのよ、あのたらしめ……一度痛い目に会えばいいのよ!」


(あ、これは何かあったわね……)


私は深く聞く事をやめて話題を変えようとした。


「あかりさん、聞いてくれる。ひかりったらね……」


そこからはふわさんの愚痴であった。どうやらこの前デートに行ったらしくそこで松本先輩が女の子たちに囲まれてたらしい……


まぁ恋人が他の人と話してるのは良い気分しないわよね……

私がふわさんの話を聞いてると、その張本人の松本先輩に呼ばれた。


「あかり、指名入ったよー。」


(あっ、来たわね。)


「ごめんねふわさん私戻るわ。」

「ええ、ありがとう。少し気が楽になったわ。」


そう言うとふわさんも調理場に帰って行った。

そして戻ると今度は松本先輩に呼び止められる。


「ふわと何話してたの?」

「松本先輩の事ですよ。もし浮気してる様なら踏み潰して良いと言われました。」


「んげー……まだ怒ってるの……もう一週間も経つのに。」

「しょうがないですよ。話を聞く限り松本先輩が悪いですもん。デート中に他の子をはべらせてたんですから。」


私はそれだけ言うとフロアに戻った。その後ろでは松本先輩が灰になっていた。


「おかえりなさいませ、()()()。」

「ただいま。お姉様。」


そう、学園祭の喫茶店に指名なんてことはない。なのに指名という事はこの人しか有り得ないのだ。


「来てくれたのね。さくら。」

「もちろん!みんなもいるよ。」

「「「こんにちは!」」」

「おかえりなさいませ、お嬢様方。」


(((あっ、私たちはお嬢様なのね……)))


さくらの友達でも使い分ける私であった。


「ご注文は何になさいますか?」

「「「「オレンジジュースで!」」」」

「あれ?さくら達お金持ってきてないの?」

「ううん、あるけどあまり長くいるとお姉ちゃんの仕事に支障が出るから他で使う予定だよ。」


(流石さくら……私の事を分かってる。)

だけどこのまま気を使わせる訳にはいかない……


「じゃあ4人にパンケーキ奢るわ。会計には私から言っておくから食べて行って。」

「いいの⁉︎ありがとう!」

「「「ありがとうございます!」」」


その後、さくら達はホットケーキとオレンジジュースを食べて他の場所へ行ってしまった。


(さくら達無事に帰れたかなー……)

さくら達が帰った後私はそればかり考えていた。


後から聞いた話だが、4人とも相当楽しんで貰えてたらしい。送り迎えは母さんがしてくれてたみたいなので私が気を揉む必要もなかった様だ……

いきなり最終日の話にしました。理由はくみがいない為あかりの学校話を膨らませる事が出来ませんでした。

申し訳ございません……


それではここまで読んで頂きありがとうございました。次回更新もお楽しみに。

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