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第二百一話 お礼

お待たせしました。


それでは本編をどうぞ!

そして、現在に至る……


「とりあえず僕はあかりが撮ってくれたボイスレコーダーとこの子達の証言を市の教育委員会に持って行ってくるよ。」

「私も明日まで休みにするって会社に電話しないと。」


そう言って母さん達は病室を出て行った。

さくらはというとえりちゃん達と話していた。

やっぱり2人の傷を知りたいのであろう。


「ごめんね、私の為に……」

「気にしないで、あれはどう考えてもあの先生が悪いんだしさ。さくらちゃんが気にする必要ないよ。」

「でもれんちゃんは顔にあざが……」

「いいわよ。そんな事。さくらも赤黒くあざになってたしそれに……仇はさくらのお姉さんにとって貰ったからね。」


私の方を見てれんちゃんはそう言った。


「それに、私たちは自分たちで立ち向かったんだもん。さくらみたいに理不尽に殴られた訳じゃないからね。」


そう言ってえりちゃんは目を伏せていた。


「さゆりんも大丈夫なの?頭に包帯巻いてるけど……」

「私も大丈夫よ。今日は1日入院だけど明日検査して異常ないなら退院だからね。」

「そうなんだね……みんな私の為にありがとう。凄く嬉しいよ。」

さくらはそう言うとニコッと笑った。

(((あー、この笑顔が見れるならいくらでも頑張れそう)))


そう思う3人であった。


しばらくすると3人の親が迎えに来た。

「えり、帰りますよ。」

「れんも帰るわよ。さくらちゃんはまだ目を覚ましたばかりなんだし、長居したらよくないわよ。」

「さゆりも、アンタも入院してるんだからあんまり無理はしないのよ。」

「「「はーい!」」」

「じゃあ、さくらちゃんまた明日来るね。」

「私も来るからね。さゆりんも心配だしさ。」

「もってなによもって!」

そう言ってえりちゃんをポカポカと叩くさゆりちゃんであった。


3人が病室を出るとえりちゃん達のお母さん方からお礼を言われた。

「娘を助けて頂きありがとうございました。あの教師は私たちで起訴する事に決めました。」

「そうなんですね。」

私はこの辺りの事は分からないので相槌だけしていく。

「またうちの子が迷惑をかけるかも知れませんが何卒宜しくお願いします。」

えりちゃんのお母さんが頭を下げると2人のお母さんも頭を下げた。

「い、いえ、そんな……そこまでされる様な人ではありませんので……」

「ご謙遜を、えりが懐いているので安心出来てるんですよ。もっと自信を持って下さい。」

ニコリと笑ってそう言うので私も「はぁ……」と答えるしか出来なかった。


ようやくさくらと2人っきりになれたが会話がなかった。

「お姉ちゃん……」

「どうしたの?」

「暇だからなんか話して。」

「無茶振りだねー。じゃあ病院で起こった怖い話なんかは?」

「お姉ちゃんが夜も私の側を離れないって言うなら聞きたいなー。」

「私は流石に学校行かないとだからね。テスト前だし。」

「私の助けは……?」

「……いるわね。今回数学がちんぷんかんぷんなのよ。」

「ふふふ。それじゃあ早く帰らないとね。」

「お願いします!」

私は頭を下げてお願いした。

「お姉ちゃん、顔上げて。」


さくらにそう言われて顔を上げると。そのままさくらにキスされた。


窓からは夕日が刺し込んでいてロマンチックな雰囲気だった。さくらは唇を離すと私の目を見てお礼を言ってくる。


「ありがとう()()()。ずっと私だけの騎士で居てね。」

「もちろん。姫さま。」

そう言って今度は私からキスをするのであった。

今日は久しぶりの2話更新でした。

これからもゆっくりですが書いていきますのでよろしくお願いします。


それではここまで読んで頂きありがとうございました。

次回更新もお楽しみに!

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