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第百九十九話 もう後悔しない為に

お待たせしました。


今回はあかりがキレてる為セリフが男口調ですがあまり気にしないでください。


それでは本編をどうぞ!

「誰だって聞いてんだろうが!話も出来ないのか⁉︎」

「今から殺す相手に名乗る必要あるのか?」

(コ、コイツ……)

赤坂も分かったのだ本気で殺しにくる殺気を今言葉と視線ではっきりと受け取ってしまったからだ。


「ふぅーん……さくらだけじゃなく、友達にも怪我させたんだー……死んでもらうわね。」

そう言うとあかりは一瞬で間合いを詰め拳を赤坂の腹へとぶち込んだ。

「グフッ……て、てめー……」

次にあかりは流れる様な足捌きで赤坂の顔面に回し蹴りをしてえりたちから遠ざけた。

「お、お姉さん……」

「ここは任せて、さゆりちゃんを安全なところに。」

「「は、はい!」」

幸いにもさゆりは既に意識を少し取り戻していた為そこまで労せず運べた。職員室からは何事かと教師陣が集まり出す。そして騒ぎを聞きつけた生徒たちも集まってきた。


「おい、お前ら不法侵入者がいるんだぞ、早く取り押さえろ!」

……

………

…………


「おい、何してる!なんで誰も動かねぇーんだ!」

「お前の悪行を知ってるからだろう。」

あかりは赤坂に対して言い放った。

「何を言ってる、俺は教師だぞ!俺が言ってるんだから正しいに決まってるだろうが!」

「お前はもう教師じゃない。ただの犯罪者だ。」

「何言ってやがる、俺は何もしていない。そんな証拠はないからだ!」

「さくらにあんなアザを作っておいてよく言えたな!」

「はっ!それなら証拠を消せば良い、あんなガキ()すのなんて簡単……」


続きを言う前にあかりは渾身の右ストレートを赤坂の顔面に叩き込んだ。


「さくらを()すって……私の前でよくそんなセリフ吐けたな。」


(もう絶対あんな悔しい思いはしたくない!)


その思いで私は奴に殴りかかった。


母さんに守ってもらわなくていい様に、あれから鍛え直した。くみの時みたいに油断してさくらを危険に晒さない為に。もう負けない!誰にも!


そこからは一方的な展開だった。あかりがのびている赤坂を蹂躙していった。警察が来た頃には赤坂は全部の歯が折れており肋骨も数箇所折れていた。鼻の骨と顎の骨を折れていた為顔の原型は最早なかった……


あかりも一応警察に連れて行かれたが事情聴取程度で午後には帰ってきた。警察は母のすみれが呼んでおり、生徒や教師陣の証言から正当防衛として片付けられたからだ。もしあかりが手を緩めていたら生徒を人質にする可能性は充分にあるという証言がほぼ全員の教師から出たからだ。

そしてえり、れん、さゆりは念のためさくらのいる病院で検査と手当てが行われた。

3人の親にも連絡がいき病院で会う事となった。


「どうだった取り調べ室は?」


母さんの車に乗って私に対する第一声はそれだった。


「最悪ね。とりあえず完膚なきまでに叩きのめしたわよ。後これ、ありがとうね」


私は胸ポケットに忍ばせていたボイスレコーダーを母さんに渡した。


「どぉ、何か証言は取れた?」

「さくらを殺そうとしてたから殺人未遂では訴えられるかもね。一応警察の人にも聞かせておいたわ。」

「よく押収されなかったわね。」

「今回の件を教育委員会に出すって言ったらその後でという事になったわよ。それより……」


私は少し気になってた事があった。

「母さんは良かったの?」

「何が?」

「いや、アイツを殴らなくて良かったのかなと思って……」

「ああ、大丈夫よ。たぶん直ぐに出てくると思うからその時に()るわ。」

「えっ、でもどうやって?」

「前にくみちゃんの事で知り合った人たちがいたでしょ、あの人たちに消してもらうのよ。これで貸し借りチャラにしてもらうのよ。ふふふ……」

「な、なるほど……」


やっぱりこの人には絶対勝てないと思う私でした。

大切な人が傷つけられて黙ってる人は少ないでしょうね。

さて、次でいよいよ200話です。

この流れで200話を迎えるのは少し嫌だったので特別編を書いてます。


それではここまで読んで頂きありがとうございました。

次回更新もお楽しみに。

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