第百八十九話 不意打ち
お待たせしました。
それでは本編をどうぞ。
「えっ?つまりどういうこと?」
「つまりこういうことよ!」
私が戸惑っているとれんちゃんが急に私の唇に自分の唇を重ねてきた。
「ぷはっちょっ…待って!」
「ここまでしないと分からないんでしょ?」
「だ、だからってー!」
「まぁまぁ、さくらちゃん的には私たちにお姉さんを取られる様な気がして嫉妬してたんでしょー。でも私たちもさくらちゃんのお姉さんに嫉妬してるって言いたかったのよ。」
さゆりんに説明されて私は言おうとしていた言葉を飲み込んだ。
「うぅー……それなら口で言ってくれれば良かったのに。」
「それ、さくらちゃんは言えないよね?」
「うぅー……」
えりちゃんの一言に何も言い返せなかった。
ぐぅの音も出ないとは正しくこの事である。
とりあえずお昼を食べた後、私の家に3人が来た。
「「「お邪魔します!」」」
「いらっしゃい。」
とりあえず落ち着いてきたので私も3人といつも通り対応できる様になってきた。
私は麦茶を4人分コップに注いで部屋へと持っていく。そしてみんなに配り終えると本題へと入った。
「それで、3人はなんでお姉ちゃんに嫉妬してたの?」
「さくらちゃんと1番長く一緒にいるから。」
「私より運動神経よくてカッコいいから。」
「さくらちゃんがめちゃくちゃ安心して話せてるし、冗談とかも言える仲だから。」
えりちゃん、れんちゃん、さゆりんの順番に言われた。しかも躊躇いもなし。
「めちゃくちゃはっきり言うね……」
「当然!さくらにはストレートに言うのが1番だからね。」
「ふふふ。確かに、さくらちゃんにはストレートが1番だよね。」
笑いながらもれんちゃんに同意するさゆりんの目も少し怖かった。
「それで3人はなんで私の事を……その……好きになったの?確かに勉強はできるけど、男の子達もいるでしょ?カッコいい子はたくさんいると思うんだけど…」
「何言ってるの?」
「私たちは男の子にそこまで興味ないわよ。」
「そうね。小1の時に初恋はしたけど、話が合わなかったもん。それに比べてさくらちゃんは大人っぽくて可愛いからね。話も合うし。」
「えっ、そうなの?」
「そうなのって……さくらちゃんもそうだからあんまり話さないのかと……」
「私は…そんな事ないけど、ただ……」
「「「ただ…?」」」
「私を地獄から助けてくれたのはあかりお姉ちゃんだから。その時からずっと好きなの。」
私は自分の顔が少し紅くなってるのが分かった。
「「「あー……」」」
「これは……」
「勝ち目は薄そうね……」
「だね……」
3人は私の言葉に少し悲しい顔をしていた。私は謝ろうと思って口を開こうとしたが……
「「「でも!」」」
「負けない!」
「諦めないわよ。」
「だってこんな可愛い子の為なら。」
「「「死ねるもん!」」」
「ちょっと、重いから、私にそこまでの価値ないから!」
私はただただ全力で否定した。嬉しいけれども……
「とにかく、私たちはさくらに拒まれてもこの気持ちは変わらないからね。」
「そうだよ。さくらちゃんが私たちに嫉妬してたとしてもそれでも私たちはさくらちゃんの友達であり続けるよ。」
「だからさくらちゃんもそのくらいの事で落ち込まないでよ。もっと私たちに話して。友達なんだから!」
3人にここまで言わせていつまでも凹んではいられない……
だから私はなんとか顔を上げる事にする。
「みんな……ありがとう……!」
私の言葉を聞いてホッとしたのか3人は頬を緩ませた。そして次の瞬間目に光が灯った。私は嫌な予感がしたので麦茶をとりに行こうと席を立とうとした。
「ねぇ、さくらちゃん……どこ行くの?」
「む、麦茶のおかわりを注ぎに……」
「まだ入ってるのに…?」
「さくら……逃げられないと思うわよ?」
「な……なんで……?」
「まぁ私はさっきキスさせてもらったからね。2人もしたいでしょ。観念しなさい。さくら……」
「えっ、ちょっ…待って!私するなんて一言も……」
「「大人しくしない‼︎」」
「ふぎゃーー!」
その後、女豹となったえりちゃんとさゆりんに唇を奪われるのであった。
(お姉ちゃんになんて言おう……)
最近この作品の読者が増えてきて嬉しくて仕方ありません。モチベーションも上がっております。
これからもよろしくお願いします。
それではここまで読んで頂きありがとうございました。
次回の更新もお楽しみに!




