第百八十八話 新学期
お待たせしました。
それでは本編をどうぞ!
夏休み明け初日。宿題を全てランドセルに入れて、学校へ向かう。
(あっ、えりちゃんだ。)
私は声をかけようとして何故か止まってしまった。
「あっ、さくらちゃん。おはよう!」
「お、おはよう。」
えりちゃんが振り向いてくれて先に挨拶してくれた。
「なーに?朝から驚かせ様としてたの?」
「ち、違うの。なんか急に止まってしまったの……」
「あはは。なによそれー」
「あはは……」
えりちゃんは軽く笑ってくれたけど、私は苦笑いしかできなかった。
(やっぱりまだやきもちやいてるのかな…?)
クラスへ行くとれんちゃんがもう来ていた。
「おっ、2人ともおはようー」
「「おはよー」」
クラスのみんなとも挨拶をして席に着く。
「ふぅー。今日は午前中で終わるから楽だよね。」
「だねー。でも全校集会あるのが嫌だなー長いし、熱いしー」
「でも、その後は宿題集めて今日は終わりなんだしさそれを考えればいいじゃないの?」
えりちゃんとれんちゃんが楽しそうに話しているのに私は話に入れなかった。
「さくらは自由研究終わったの?」
「……」
「さくら?」
「えっ?あっ、な、なに?」
「どうしたのさくらちゃん。今日は少しおかしいよ。何かあったの?」
「だ、大丈夫よ!気にしないで。」
(言えない…3人にやきもち妬いていたなんて……)
すると、2人は「「はぁ…」」と一つため息をついた。
「分かったわ。いつでも相談に乗るから何かあったらはなすのよ。」
「そうそう、さくらは私たちの大切な友達なんだからね。」
「うん……ありがとう…」
私は罪悪感で一杯になった。
「はぁ…」
私は帰り道ため息をついて帰っていた。今日はえりちゃんが先生に呼ばれているので1人で帰っている。
自分で自分が嫌になる。友達が心配してくれてるのに、その友達にやきもち妬いてるなんて……
「最低だな……私…」
つい独り言が出てしまった。誰もいないからいいけど聞かれてたらきっと心配される……
しかし…
「「「やっぱり」」」
声に反応して振り返るとえりちゃん達3人がいた。
「何かあったんでしょーさくらちゃん。」
「大体はわかるけどね。」
「私たちに嫉妬してたでしょー」
「な、なんでわかるの⁉︎ていうかえりちゃん達は帰り道違うじゃん!」
3人に言い当てられて私は動揺を隠せないでいた。
「さくらちゃんの様子がおかしかったって聞いたから心配でえりちゃんについて来たのよ。」
「そう言う事、追いつく為に少し走ったけど。」
「まぁそういうことよ。」
まずは後者の質問を答えてくれた。そして前者の疑問にも答えてくれる。
「まぁ嫉妬してるのがわかったのは…」
「まぁ…ね。同じ穴のムジナと言いますか…」
「私たちもさくらのお姉さんに嫉妬しちゃってたからね。」
「えっ?えーー⁉︎」
えりちゃんの一言に私は驚いた。
「あはは。やっぱり私たちの気持ちにはさくらは気づいてなかったね。」
「しょうがないよ。さくらちゃんだからね。」
えりちゃんとさゆりんは何故か納得していた。そして私は混乱していた。
少し休んだので大分楽になりました。お話を待って頂いていた皆様ありがとうございます。
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それではここまで読んで頂きありがとうございました。次回更新もお楽しみに。




