第百八十五話 帰り道
お待たせしました。
それでは本編をどうぞ!
「じゃあそろそろ帰ろうか。」
「それじゃあ荷物纏めましょう。私とさくらちゃんで荷物纏めますね。」
「じゃあそっちはえりちゃん達に任せるね。私とれんちゃんとさゆりちゃんはゴミを拾いましょう」
それそに役割を決めて私たちは片付けをする。さすがに午後16時を回ると日が西に傾き出していた。
「ふぅー…一通り片付けたかな?」
「ゴミはどうしますか。ゴミ箱に捨てます、それとも持って帰りますか?」
「ゴミはゴミ箱にって言いたいけど満杯だから持って帰ろうか。使わせてもらってるのに汚して帰ったら失礼だからね。」
という事で私は持ってきていたビニール袋に2人の集めたゴミを入れて貰った。
さくらたちの方を見るとシートも片付け終わってその周りのゴミを拾ってくれていた。
「2人ともありがとう。ゴミはこの中に入れてね。」
「「はーい。」」
と言ってもそこまでゴミがあるわけではないのでビニール袋が満杯になる事はなかった。
(帰ったらそのままゴミ袋に入れとこう。今日はゴミの回収日だし。)
最後に忘れ物がないかを確認して駐輪場へと向かった。
結構まだ自転車があるけどあんまり遅くなると混むので早めに帰宅した。
「みんなジュース要らない?」
コンビニの前を通る時、私はみんなに尋ねてみた。
「いいんですか?」
「喉乾いてたので飲みたいです。」
「私も飲みたいです。」
「お姉ちゃん買ってくれるの?」
「いいわよ。1人一本ね。」
4人のやったーと言う声を聞きながらコンビニへと入っていった。
私はカゴを手に取りそれぞれ飲み物買ってあげた。
ちなみに私はスポーツドリンクである。
そしてさくらもスポーツドリンクだった。今日は即決らしい…
次に持ってきたれんちゃんはフルーツオーレだった。
そしてえりちゃんとさゆりちゃんは炭酸飲料だった。
「ありがとうございました。」
店員さんの挨拶を聞きながらコンビニを出ると再び暑さが戻ってきた。
私たちはとりあえず自転車のサドルに座ってジュースを飲む事にした。
「ふぅー美味しい!」
「お姉ちゃんありがとうね」
さくらがお礼を言うと3人にもお礼を言われた。
「お姉さん今日はありがとうございました。」
「「ありがとうございました。」」
「おかげでみんなと夏休みの思い出が出来ました。」
改めてお礼を言われると少しむず痒かった。
「いえいえ、こちらこそ楽しい一日を過ごせたよ。ありがとう。」
「また、遊んでくれますか?」
「ええ、時間が合えばになるけどね。」
「「「やったー!」」」
こんなに喜ばれては遊ばない訳にはいかないと思う私でした。
「今日のケイドロの負けを返さないと!」
「そうね。私も負けたままじゃいられないもの。」
れんちゃんとえりちゃんは何故か闘志を燃やしていたのであった。
(なんでだ?)
その後、れんちゃんの家、さゆりちゃんの家、えりちゃんの家へと送って行き私とさくらは帰ってきた。
「ふぅー疲れたねー」
「うん、疲れたー」
私たちは自転車のスタンドを立てて鍵をかけると家へと入ろうとする。
「お姉ちゃん、今日はありがとう」
「今日は本当にお礼をよく言われるなー。どういたしまして。」
「お姉ちゃん!」
私はドアノブに手をかけようとした時再びさくらに呼び止められる。
そして振り返ると私はさくらに顔を両手で挟まれてそのままさくらにキスされた。
「………!」
びっくりしているとさくらは顔を離してくれた。
「私からのお礼!」
そういうと恥ずかしそうに家の中に入って行った。
(めちゃくちゃ強引だった。というか、さくらってあんなに力強かったっけ?)
さくらの成長に驚く私でした。
夏休みの最後の日曜日ってなんか寂しかった記憶がほとんどなんですけど、皆さんはどうでしたか?
それでは、ここまで読んで頂きありがとうございました。次回更新もお楽しみに。




