第百八十四話 ケイドロ 2
お待たせしました。
それでは本編をどうぞ。
「じゃあ範囲はこの公園の端から端まで、ただし、駐車場には行かない事!これがルールね。」
「えっ、逃げる範囲増やしていいんですか?」
「それなら私たちが勝っちゃうよ。」
「ええ、負ける気がしません。」
3人が勝利宣言をするなかさくらだけは微妙な顔をしていた。
「お姉ちゃん相手にそれだけじゃハンデにならないから捕まっても一度だけ1人の復活権頂戴。」
「さ、さくら。それは流石にお姉さんでも勝てないよ。」
「いいわよ。誰に使うかはよく考えてからにしなさいよ。」
さくらの条件にれんちゃんは少し反対していたが私はその条件を飲む事にした。
「じゃあまずは誰がここの見張りになる?」
「私がいるよ。」
私の問いかけにさくらが真っ先に答えた。3人は少し驚いていたけど、何かの考えあっての事と思い黙っているみたいだった。
(この顔は何か企んでる顔ね…)
数を数えながらさくらはじっと私の事を見ていた。怒っているのではない。静かに観察している様だった。ただ…絶対見つけてね。って顔をしていた。
私は60秒数え終えると3人を探しに出る。
(まずは……いた!)
少し離れた距離の茂みからこちらを見ていたえりちゃんがいた。そして見つかった事に気づいていない様で誰かにサインを送っていた。
(本格的だな……やりがいあるー!)
私はサインを出してる方へ顔を向けるとそこにはさゆりちゃんがいた。なので狙うのは……
「えっ?うわっ!」
「さゆりちゃん捕まえた。」
完全にサインを読み取る事に夢中になっていたさゆりちゃんをらくらく捕まえる事が出来た。そしてこちらの動きを見たえりちゃんはダッシュでその場から逃げていく。
(ふふふ。逃がさないよ。)
私は一定の距離を取りながらえりちゃんを追いかける。
(本当に足が速いなー。さくらより速いかも。でも…)
私はえりちゃんが走っていたのをやめて歩きだした瞬間にダッシュで距離を詰めた。えりちゃんは私がダッシュで向かってくるのが見えたのか再び走り出す。しかし…
「はい、えりちゃん捕まえた。」
私はえりちゃんの背中にタッチして捕まえるのであった。
「お姉さん…やっぱり…速いですね……」
「当たり前よ、毎日走ってるんだからね。」
「本当に…凄いです…息すら上がってないなんて…」
少し当たりを見回した後、私はえりちゃんと一緒に荷物の置いてある場所へ戻った。
そこにはさゆりちゃんしかおらず、さくらは逃げていた。
「これでとりあえずここに2人いるから1人逃げても大丈夫だから復活権使う?」
「まだ使いません。」
「そうですね…まだ使わないです…」
2人がまだ使わないという事なので残り2人を探しに出る。
もう一度辺りを見て回るが2人はいなかった。
(隠れてるわね…)
私は茂みを探して回ったけどいなかった。
(という事は……)
私は上を見上げると…
「いた!」
そう木の上にれんちゃんはいたのだ。しかも結構高い所に。
(やるわね…)
「あー!見つかったー。ここだとあまり見つからないけど、逃げられないんだよね。」
そう言うとれんちゃんは素直に降りてきた。
「はい、れんちゃん捕まえた。」
「あー、惜しかったなー」
私はれんちゃんにタッチして捕まえたと宣言した。
(あとはさくらだけど……)
大方の予想はついていた。
「やっぱり……気を衒ったんでしょうけど、甘いわよさくら!」
「さくら捕まえた!」
「えっ⁉︎何で分かったの?」
「わかるわよ。さくらの事ならね。」
最初のあの目は私を観察していた。たぶん私が3人を探しに行った後も…それで走ったら勝てないと分かったさくらは人混みに紛れてやり過ごそうとしていたのだ。
「悔しいなー…お姉ちゃんずっと端の方探してたから真ん中の人混みの中なら逃げ切れると思ったのにー。」
みんなの元へ戻る途中そんな話をしていた。
「さくらはまだまだ甘いわね。私がさくらの事見過ごす訳ないでしょ?」
「ぐぬぬ…はぁー負けました…」
どこか嬉しそうなさくらだった。
その後誰か1人に復活権を使用するか聞いたら誰も手をあげなかった。4人曰く勝てる気がしないとの事だった。
夏休み話もあと少しです。
夏休みが終わった後は始業式の日の話を入れて、少し時間を進めて秋の中旬ごろの話をします。
お楽しみに。
それではここまで読んで頂きありがとうございました。
次回更新もお楽しみに!




