第百八十三話 ケイドロ
お待たせしました。
それでは本編をどうぞ。
30分くらい休んでから再び遊び始めた。
「ねぇ、ケイドロやらない?」
えりちゃんの一言にれんちゃんは反対した。
「ケイドロやるには人数が少ないよ。警察は見張りと追いかける役で2人いるでしょう。追いかけられる人が2人しかいないんだからつまらないよ。」
そこで、私はそれならと解決案を出した。
「それなら警察は一人で良いんじゃない、その代わりどろぼうの復活は無しで、それなら楽しめるでしょ。それで荷物の番を最初してた人と最初に捕まったが入れ替わればみんなで楽しめるわよ。」
「かなり変則になりますけど良いかもですね。」
私の案にさゆりちゃんが賛成してくれた。そのあとはみんな賛成してくれた。
「じゃあ最初は私が荷物の番してるから4人で警察決めてね。」
私は午前と同じ様に最初の番をした。
「じゃあ行くよ。ジャンケンポン!」
「あいこでしょ!」
まず1回目のジャンケンでさくらとえりちゃんが勝ち抜けした。
「ぐぬぬ…さくらは本当にこういう時負けないなー…じゃあさゆりんいくよ!」
「来なさい!」
「せーの!ジャンケン、ポン!」
「あいこでー…しょっ!」
「あいこでー…しょっ!」
「あいこでーー……しょ!…やった!」
勝ったのはえりちゃん、そして警察役はさゆりちゃんになった。
「範囲はさっきの鬼ごっこと同じでここから見える範囲ね。」
「「「「はーい!」」」」
返事をするとどろぼう役の3人は逃げて行った。
残った私はさゆりちゃんが数を数えてるのを見ていた。するとさゆりちゃんに話しかけられた。
「さくらちゃん。足が速くなりましたね。」
「えっ、そうかな…」
「速くなりましたよ。えりちゃんやれんはもともと足が速いんですよね。それなのに今日はあの2人に着いていけてるのに驚きました。」
「そうなのね。まぁいつも夕方走らせてたし、海に行ってた時は朝と夕方に浜辺を走らせてたからかもね。」
「お姉さんの教え方も良いのかもしれませんね。」
「えっ?」
「じゃあ捕まえてきますね。」
さゆりちゃんはそう言うと走って行ってしまった。
(そんなに成長したかな……)
私はさくらが走ってるのを見てみた。
(なるほど、確かに運動会の時より無駄な動きが無くなってる。)
「げっ!さくらなんでこっち来るのよ!」
「なすりつける為!」
「ちょっ!それ酷くない⁉︎」
さくらはさゆりちゃんに追われていたのでえりちゃんの近くに行き、逃げ切るのであった。
「あー!やっぱりさくらの足が速くなってる。やられたー!」
油断した事を後悔しながら歩いて戻ってくるれんちゃんと私は交代して今度は私が逃げる事になった。
(さーて、どのくらい手を抜こうかな…)
そんな事を考えて逃げていると後ろからタッチされた。
「はい、お姉さん捕まえた。」
「えっ…?えーーー⁉︎」
あまりにも早い逮捕にうなだれてしまう私だった。
牢屋に戻るとれんちゃんから「早かったですね」と言われた。悔しい…
「私なんで捕まったのかな?」
「タッチされたからですよ。」
「そうじゃなくて…」
「何故か立ち止まってましたよ。その間にさゆりんが近づいてタッチされましたね。何か考え事してましたか?」
「ええ、さくらがいつの間にか成長していたなーって…」
「ですよね!成長し過ぎですよね!」
れんちゃんは身を乗り出して私に迫ってきたので、驚いた。さっきさくらに負けたからやはり悔しかったのだろう。
その後はすぐにさくらが捕まった。えりちゃんは制限時間の30分間逃げ切るのであった。
「じゃあ次の警察は誰にする?」
「私からやるわ。」
「えっ、お姉ちゃんか⁉︎勝てる気しないよー」
「ふっふっふっ、全員捕まえてあげる!」
(((大人気ないなー…)))
「お姉ちゃん大人気ないよー!」
さっきの結果があまりにも悔しかったので今回は全力でやることにしたのであった。
久しぶりにケイドロしたいなーと思いながら書いてます。大人になるともう出来ませんね。またやりたいなー
それではここまで読んで頂きありがとうございました。
次回更新もお楽しみに!




