第十八話 ようやくひと段落
5月なのに寒いですね。
風邪には本当に気をつけて下さいね
それでは本編をお楽しみください!
父さんと母さんが食卓のテーブルに座っている。
「あかり、お疲れ様。怪我とかしてないか?」
父さんが気にかけてくるから安心して貰うために元気に返事をした。
「うん、大丈夫だよ。」
「二人とも寝てた?結構うるさい連中だったから黙らせるのに一苦労だったわよ。」
母さんが肩を揉みながら言ってくる。
「母さんは少しやり過ぎたのでは?」
「あのくらいやらないと報復にくるのよ!まぁもっとも刑務所から出て来れればだけどね!」
黒い笑みを浮かべている……やはり私より怖い人だ……その前に病院からしばらく出られないだろうが……
「それでさくらの件どうなったの?」
私はさくらの件について相談に来たのだ。本当は少し早く帰って話す予定が出来なかったからこの時間からなのだ。
「うん、問題なし、何よりさくらちゃんが貴方から離れたくないと言っているし、無理に引き離す必要はないという判断みたいね、」
「そっか、良かった!それでいつから来れるの?来週からと言いたかったけど今回の件でもう少し入院しなくちゃ行けないかもね……」
(あいつら……もう少し痛めつけておけばよかった……)
そんな事を考えていたら……
「あかりはもう寝なさい。明日も学校でしょう?」
時刻は午前3時……
「うん、シャワーを浴びて寝るね、ありがとう!おやすみなさい。」
私は着替えをもって浴室へ行きシャワーを浴びてそのまま眠りに落ちた。
次の日、案の定遅刻した。起きたら10時で誰も居らず。朝食を食べてから学校にいく。どうやらさくらは朝に警察の人が来てそのまま病院へと行ったらしい。母さんはさくらに付き添ってる様だ、メモを読みつつ身支度を済ませる。
「さぁ!今日も一日頑張ろう!」
扉を開けるとあの二人の警官が立っていた。
「おはようございます。どうしましたか?」
私は挨拶をしてどうしたのかを尋ねた。
「あーその……なんだ、助かったよ。あの兄弟が頼んだのは半グレの連中で手を焼いていたんだ。そいつらを一掃してくれたのは助かったよ。ありがとう!」
(そんな連中だったのか……)
私は少し驚いていた。
「それと、今回の件はもうすぐ終わる。あの子が退院で幕を閉じるだろう。入院日は叔父達が払う事になっている。それと、やつら兄弟の動機だったな、あいつらの家は経済的にヤバかったみたいでな、さくらちゃんが両親の遺産を相続していてその遺産目当てだったんだとよ、そこに俺たち警察が来て両親を連れてった。」
そこで一区切りして話を続ける。
「でだ、アイツらはあの子の遺産が無くなれば生活出来なくなる……ならばあの子を殺して遺産を貰う。そのために昨日の奴らを雇った、だから殺そうとした……だそうだ。浅はかな奴らだ……!」
男性警察官が一通り話した後、私は殺しに行こうかとも考えたがそしたらさくらに会えなくなるので踏み止まる。
「あいつらに言っといて貰えますか?」
「何をだ?」
「次はないわよ!ってね!」
笑ってる様で目は笑ってなかった。昨日の今日で流石に警察官の人もビビっていた……
「ああ、伝えておくよ。もっともお前さんにやられた二人はもう絶対に近づかないと言っていたし、あの4人ももう顔も見たくないと言っていた。生きているのが不思議だとも言っていたよ。」
(うーんそこまで言われると流石にやり過ぎたと思えるが……まぁ仕方ないな、喧嘩を売る相手を間違えたと思って貰うしかない。)
「おっと、流石に時間がヤバイな!学校まで送るよ!」
私は少し考えて……
「いえ、病院へ連れって行って貰えますか?さくらに会いたいから!」
「サボりかい?あまり良くないけど、私は学校の先生じゃないからいいよ!きっとあの子も待っているだろうしな!」
そう言うと病院まで送ってくれた。さくらの病室は変更されていた。一つ下の階の部屋に移っていた。部屋の名札を確認してノックをする。
「は、はい……」
怯えた声が中から聞こえたが、さくらの声だった。
「失礼します……」
私が病室の中に入ると枕を抱っこして片手にはナースコールを持ってベッドに座っていたさくらが怯えた目で私を見ていた。
(おのれ、あいつらやはり殺しておくべきだった……)
そんな事を思っていると、さくらは急に満面の笑みに戻り抱きついてきた!
「やっと……やっと……会えた!」
さくらは私に抱きつくと大泣きした。
「怖かった……怖かったよ!あかりお姉ちゃん!」
「うん、ごめんね!」
1日ぶりなのに凄く久しぶりに会った気がする。とりあえず落ち着いて話そうとお姫様抱っこをすると、いきなりくちびるにキスされた!
「えっ?えっ?なんで?」
私はめちゃくちゃ動揺した!
「昨日の夜私のくちびる奪ったでしょー?」
「ふぇー?なんで知ってるのー⁉︎」
私は驚きのあまり叫んでしまった!
「そりゃー心配で眠れる訳ないじゃん!くみお姉ちゃんも起きてたよ!」
さくらにとんでもない事実を聞かされて私は頭が痛くなる……とにかくさくらをベッドまで連れて行き座らせる。ようやく落ち着いて話せる。その前にメンタルのダメージは甚大である……
「あかり!」
「えっ?」初めて名前だけで呼ばれて少し驚いた!振り向くと再びキスをする。
「助けてくれてありがとう!」
その言葉で私は疲れも全て吹っ飛ぶのであった。
あかりがまたさくらに振り回され始めましたね
ようやく日常回に戻ってきた気がしますね。
まだまだ書きたい事が沢山あるのでこれからもよろしくお願いします!
それではここまで読んで頂きありがとうございました!
次回も良かったら見に来て下さい!
よろしくお願いします!