第百七十七話 答え合わせ
お待たせしました。
それでは本編をどうぞ!
翌日…
昨日と変わらない情景が私の前に広がっていた。
「ねぇ、なんで3人とも家にいるの?」
「いや、夏休みもうすぐ終わるからさ宿題の答え合わせしたくてね。」
「それならえりちゃんの家でも良くない?」
「えりの家よりさくらの家の方が落ち着くから。」
「なによそれー!」
私の叫びは部屋中に広がったが、それで何かが変わる事はなかった…
「それじゃあ何から手をつける?」
私はとりあえず麦茶を持ってきて3人に配った。
「うーん。算数かな。答え合わせしたいし。」
「そうね。さくらちゃんなら全問正解してそうだもん。」
「確かに。さくらちゃんは私たちの中では1番信頼できるね。」
「信頼されてるのは嬉しいけど…私だってミスするし必ずしも正解なんて言えないよ。」
「そんな事は別に良いのよ。とりあえず誰かと答えが合っていれば安心するじゃん。」
「そういうものなの?」
「そうそう。」
れんちゃんの言葉にうんうんと頷くえりちゃんとさゆりんだった。
「それじゃあみんな宿題は終わってるんだよね。」
「もちろん。あとは自由研究と日記だけ。」
「私もそんな感じ…」
「私は自由研究も終えたから日記だけかな。」
「さすがさゆりん!早いね!」
「さくらちゃんには負けるよ。自由研究3つもやってるんだから。」
「ねぇねぇ、さくらちゃんの自由研究終わってる見せて!」
「いいよ。」
私は夏の夜空。星座やその動きを纏めたノートを見せた。
「これ夏の大三角形の動きを見ているの?」
「うん、最初に目に付いたのが夏の大三角形だったからね。それを2時間毎日見て5日間の記録にしたの。」
「でも、これ全ページ使ってるけど文章の説明ないね。」
「うん、そっちは夏の大三角形のそれぞれの星座琴座、はくちょう座、わし座の動きも書いてるからね。」
そして、私はもう1つのノートをだす。
「それでこっちに見た感想と考察と調べた事をまとめてるの。」
「「「……」」」
3人とも沈黙してしまった。
「これ、自由研究だよね?」
「うん、自由研究…」
「私、今からでも別の自由研究にしようかな…」
「え、え、3人ともどうしたの?」
3人が項垂れてしまったから私はめちゃくちゃ心配するのでした。
「えーと、じゃあ気をとり直して、算数のドリルの答え合わせ始めましょう。」
「「「はい…」」」
れんちゃんが意気消沈してしまったので代わりに私が進行することにした。
「それじゃあ。問1から答えを読み上げていくから違ったら手を挙げてね。」
「「「はーい。」」」
「じゃあ5、18、3、9、……」
私が答えを読み上げてみんなが答え合わせをしていく。正しく私は今先生だった。
ドリル問題が終わり、次はプリントである。こちらも難なくクリアしていた。
「全問合ってるね。」
「良かったー」
「だよね。間違ってたらと思うとヒヤヒヤだよ。」
「そんな間違えても死ぬ訳じゃないんだし大袈裟だよ。」
「でもさ、みんな合ってるのに1人だけ間違ってると恥ずかしいよね。」
「わかる!でも1人だけ正解してるとそれは凄く嬉しいよね。」
「嬉しいどころか英雄だよ。」
「でも、そんな簡単に英雄になんてなれないよねー」
「いやいや、その素質がある子がいるじゃん。」
「「どこに?」」
「そこに。」
3人が一斉にこちらを向いた。
「「あー…」」
「な、なんでよー!」
本日2回目の叫びであった。
夏休みの宿題って多すぎと何度も思った記憶がある。
皆さんは子供の頃どんな夏休みを過ごしましたか?
それではここまで読んで頂きありがとうございました。
次回更新もお楽しみに!




