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第百七十三話 嫉妬

お待たせしました。


それでは本編をどうぞ!

えりちゃんは話し中だったので午後にもう一度電話する事にした。

なので、片付けの続きをする。再び部屋に戻って引き出しの整理をして自由研究用のノートと授業用のノートと自学用のノートとお絵描き用のノートをそれぞれ分けて片付ける。


(片付けもやり始めると楽しいなー)

それからお姉ちゃんが帰って来るまで片付けをしていた。


「ただいま。」

玄関から声が聞こえて私は階段を降りて行った。

「おかえりなさい。早かったね!」

「まぁ、昨日の今日だし、さくらが心配だったからね。」

「ありがとう。雨降ってる?」

「うん、ポツポツとかな。それよりさくらは何してたの?」

「お部屋の片付けだよー机の上とか…私のノートがかなり散らばってたからね。これじゃあお姉ちゃんが勉強出来ないからね。」

「あはは…そういえば夏休みの宿題終わった後は何もしていなかったなー…」

「なるほど、私のが多いんじゃなくて、お姉ちゃんが何もしてないから私の物が溢れてたのね。」


どこか納得している私がいた。


「うーん…流石にそろそろ勉強しないとまずいかなー」

「私は午後からも掃除するけど?」

「じゃあ明日からやる。」


勉強に関しては簡単に心が折れるお姉ちゃんである。

今日のお昼はチャーハンを作った。冷やご飯が沢山残っていたので、いい感じに使い切った。


「お姉ちゃん。」

「どうしたのさくら?」


私はさっきれんちゃんと話してた事をお姉ちゃんに話した。本当は隣町の公園に行きたいけど今は行けない事、それに代わって家で遊ぼうという意見を出された事を。お姉ちゃんはただ頷いて聞いてくれた。そして、私が話終わるとお姉ちゃんが話し出した。


「それなら、私が付き添おうか?」

「えっ、いいの?」

「もちろん。夏休みなのに遊べないなんてつまらないでしょ?子供は遊ぶのが仕事よ。」

「ありがとう!じゃあ後でみんなに聞いて日にち決めるね!」


私は上機嫌でお昼ご飯を食べた。


お昼を食べ終わって、片付けもある程度片付いたのでえりちゃん達に電話してみる。

電話したところ、みんな親に聞いてからということになった。でも、みんなやっぱり行きたい様で声が弾んでいた。


「ふぅー…」

「どうだった?」

「うん、親に聞いてみてOKだったらって。」

「まぁ、心配だもんね。それでも考えてくれてるんだからいい友達だよね。」

「うん!親友だもん。」


私は胸を張って答える。だって私の大切で信頼できる友達だもん。


「うーん。なんか嫉妬しちゃうなー」

「えっ?」

「くみもだけどさ、さくらの事を大切にしてくれてるからこそ信頼や信用が出来てるんだよね。でも…私が1番であってほしいんだよね。」

「えっ?お姉ちゃんは1番だよ!」

私はお姉ちゃんの横に座って目を合わせる。

「あの時お姉ちゃんが見つけてくれたから今の私は幸せなんだよ。それに。今も昔も私はあなたが1番好きだよ!」

「そんな事言われたら…何も言い返せないじゃん…」


お姉ちゃんはプイッと顔を背けた。それがなんだか面白くてクスクスと笑った。


「な、何よ…」

「別にー!」

「そのニヤニヤはなんなのよー!」


怒らながらも本気で怒る事はなく、遊び感覚で追いかけてくるお姉ちゃん…

私の大好きな人です。

そろそろ夏休み編も終わりになります。

秋の話もお楽しみに。と言いつつもまだ先ですが…


それではここまで読んで頂きありがとうございました。

次回更新もお楽しみに!

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