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第百七十話 憧れ

お待たせしました。


それでは本編をどうぞ!

「ふふふ…」


静かに笑うお義母さんが怖かった。

「あははははは!」

「なんだこのおばさん?」

「暑くて狂ったか?」


「コ・ロ・シ・テ・ア・ゲ・ル」


「「は?」」


お義母さんはカタコトで死刑宣告を行うと間髪入れずに男の顔面に拳をめり込ませた。


「やばい!さくら、えりちゃん、こっちへ!」

さっきまで怒り心頭だったお姉ちゃんも平常運転に戻って私たちを手招きする。


「とりあえず2人とも怪我はない?」

「うん、私はないよ。」

「私もです。」

「そう良かった。」

私とえりちゃんはお姉ちゃんに抱えられて少し離れた場所に避難させられた。

その間向こうでは既に酷い惨状になっていた…


「とりあえずえりちゃんを送って行こうか…」

「えっ、お義母さん止めなくていいの?」

「大丈夫よ、本当に殺したりしないから。顔面はたぶん元に戻らないくらいには殴られるだろうけど…」

「それは許されるの…?」

「女の人におばさんとか言う時点で男は許されないのよ。気にしないでいいわよ。」

「「は、はぁ…」」


私とえりちゃんは気の抜けた返事しか出来なかった…


えりちゃんを送って家に戻ってみると顔が腫れ上がった男の人たちが庭の木から逆さ吊りにされていた。


「あかりを吊るした時以来ね。」

「この2人生きてるの?」

「大丈夫よ。顔しか殴ってないから。」

「…さくらは先に家に入ってて、このままだとトラウマになっちゃうから。」

「うん、わかった…」

私は素早く家の中に入った。外では尋問が行われるようなので任せる事にした。


「「ただいま。」」

それから30分くらいして2人は家の中に戻ってきた。

「おかえりなさい。あの人たちは?」

「警察に引き取ってもらったわ。私を侮辱した上に、さくらちゃん達を誘拐しようとしてたらしいわよ。もう少し痛めつけておいても良かったかしら?」

「いやいや、あれ以上したら死んじゃうから…」

「ふふふ。あれでもまだぬるいわよ。」


お義母さんの笑顔が怖く見えたのは私の気のせいであってほしい…


「あ、お昼焼きそば作るけどどうする?」

「じゃあ私も手伝います。」

「そぉ?じゃあお願いするわ。」


私とお義母さんは台所へと向かった。

「さくらちゃん、怖くなかった?」

「怖かったけど、えりちゃんを守らないといけなかったから…必死に大きな声だしてた。」

「さくらちゃんの声が隣にまで聞こえてきたわよ。そのおかげで助けられたんだけどね。」

「私、もっと強くなりたい。お姉ちゃんやお義母さんに守ってばかりじゃなくて自分で自分を守れるくらいに。」

「そうね、でも大人を相手にするにはまださくらちゃんは小さいから身体がもう少し大きくなってからね。その為にはよく食べて、よく寝て、よく遊ぶ!身体はそうやって大きくなるのよ。まぁ焦らない事ね」

「うん、分かった。」

「よろしい!」


そう言ってお義母さんは私の頭を撫でてくれた。優しい手…私もいつかお義母さん達みたいになりたいな。

護身術で最も習い易いのは合気道だと思います。次に柔道かな?個人の意見ですが…


ここまで読んで頂きありがとうございました。

次回更新もお楽しみに!

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