第百六十四話 掃除
お待たせしました。
空では本編をどうぞ!
今日まで部活動は休みなので、遅くまで寝ていた。
(二度寝、惰眠最高!)
しかし、そんな安らぎの時間を一瞬にして壊された。
「お姉ちゃん!そろそろ起きて!明日から雨になってるからお布団干すよ!」
さくらは私の身体を譲って起こそうとしてきたので、私は抵抗する為にタオルケットを顔まで被る。しかしこの選択は間違いだった事をすぐに思い知らされる。
「さくらちゃんどいて、この子はそんな生易しいやり方じゃ起きないわよ。」
私は失念していたのだ、今日は母さんが休みだって事を。
バチーン!
私のお尻に強烈な一撃が飛んでくる。私は言葉通り叩き起こされたのだ。
「か、母さん、一体何で叩いたの?手の感覚じゃなかったわよ!」
「これよ!」
母さんが手に持っていたのは布団叩きだった。
「アンタはだらける時は生半可な事では動かないからね、力技でいくわよ!」
「た、タイム、タイム!起きるから、起きるからやめてー!」
やはり母さんには一生勝てそうにないなと思う私でした。
私はお布団を干した後、朝ごはんを食べていた。
母さんは久しぶりの休みなので家の掃除をしていた。
さくらも母さんの手伝いをしており、私も食べ終わったら換気扇の掃除をやる事になっている。
(うぅー…最後の休みが…)
まぁ、言っても始まらないので、ちゃっちゃっと食べて作業を始める。
朝ごはんを食べて食器を片付けると、そのまま換気扇の掃除に取り掛かる。
換気扇は高いから基本身長の高い私か父さんがするのだが、基本的に休みが母さんと被らない父さんがやる事は少ないのだ。
「うわー、油がめちゃくちゃ溜まってる。半年前に掃除したのに、エグいなー…」
感想を一人で言いながら、換気扇のパーツを取っていく。
「ふぅー。これでおわりね。」
私は最後のパーツを流しに置いてゴム手袋を外した。
「あ、あかりありがとう!じゃあ母さんが洗ってしまうから、あかりはさくらちゃんとお昼ご飯買ってきてくれない?」
「あー、そっか、火が使えないもんね。りょーかい、コンビニで良いわよね?」
「ええ、何処でもいいわよ。私はシャケおにぎりとお惣菜でよろしく。」
「はいはい、ところでさくらは?」
「さくらちゃんなら廊下のモップがけしてるから適当なところで切り上げさせて買い物連れていって。」
「分かった。」
私は部屋へ戻って着替えてくる。するとさくらが階段のモップがけをしながらやってきた。
「さくら、買い物行くからついて来て。」
「うん!あと少しだから待ってて!」
さくらはなんだかんだで、中途半端な事はしない、母さんは適当なところでって言ってたが恐らくしっかりやってから行くだろう事も分かっているのだ。
そして、そこから10分、さくらが2階の部屋のモップがけが終わるまで私は待たされるのであった。
「それじゃあ行ってくるね!」
「はーい、行ってらっしゃい!」
という事で、私とさくらは暑い中お昼ご飯の買い出しに行くのであった。
二度寝っていいですよね。特に休みの日は!まぁ早起きして1日を楽しんだ方が本当はいいんでしょうけど…
それではここまで読んで頂きありがとうございました。
次回更新もお楽しみに!
すいません、投稿予約の日付が1日ズレてました。申し訳ございません。




