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第十五話 大切な事は

やっぱり少し寒いですね…

皆様も風邪などご注意下さい!自分は帯状疱疹で休養中です。なのでもう少しは毎日投稿続けていきますね!

という事で本編をお楽しみ下さい!

 目覚めるとそこには私が愛した少女と私に恋してた少女が楽しそうに話してた。


(これは…まずいのでは?今は楽しく話してるけど、くみが今日の事をさくらに話したら…くみ殺されるのでは?)


 そんな怖い事を考えていると……


「あ、あかりお姉ちゃんおはよー、良く眠れた?」

「え、ええ、良く眠れたよ!」


「そっか、くみお姉ちゃんが一緒に簡易ベッド持って来てくれたんだよー、一緒の学校で同じ部活なんでしょう?」


 くみよ、どこまで話した。下手すると私は浮気してたみたいになるぞー!


「うん、近いうちにくみちゃんとは合わせるつもりだったんだけどね。くみちゃんは今日も来てたんだ。」


「うん、少し副主将に呼ばれててね、来るのが遅くなっちゃった!」


 あーさっき私に言ってた事を回してたのかなーあれ?でも、私の次にくみの方へ行ってた様な……


「あれ?でも、サーブ練習の時に話してなかった?」


 私は疑問に思った事を質問した。


「あー練習試合の件とはまた別だよー、練習試合のスコア表を書いてくれって頼まれてたのよ。それで書き方とか教えてもらってたら遅くなったの。」


(なるほど、確かに私よりは向いてそうだな。)


 心の中でそんな事を思っていた。


「でね、あかりお姉ちゃん!くみお姉ちゃんの事どう思ってるの?」


「ふぇ?」

 いきなりさくらがとんでもない事を聞いてきた!

なので私は変な声で返事をしてしまった!


「ど、どうって?」


「さっき話してたんだ、くみお姉ちゃんはあかりお姉ちゃんの事好きだって!」


 核心を突いてくるさくらに私は答えた。


「私とくみはそんな関係じゃないから安心して!友達だよ!」


「そうだよー私達は友達以上、恋人未満の普通の友達だよ!さっき話してたのもあくまでも友達の範囲でだよ!」


 私の弁明にくみも重ねてくる。ある意味修羅場である……


「そうなの?でも、さっきのくみお姉ちゃんがあかりお姉ちゃん顔を見た時の顔は恋してる顔だったよ!」


(この子観察眼どうなってんの⁉︎一回会っただけでそれがわかるのって相当じゃない!)


 私が驚いているとさくらは言葉を続けた


「私はね……前は恋心を殺して生きてきたの!だからくみお姉ちゃんにもそんなふうになって欲しくないの!」


 さくらは少し泣きそうになりながら言っていた。


「うん、そうだよね、私はあかりに恋してたよ、でも、もうあかりの隣にはさくらちゃんがいる。だから大丈夫だよ、さくらちゃんからあかりを取らないから。」


「そうなんだ、私はくみお姉ちゃんも好きだよ!あかりお姉ちゃんと同じくらいにね!」


「「えっ?」」

 

 今度は私とくみちゃんが驚かされた。


「いやいや、さくら何言ってるの?この国は一夫多妻性じゃないし、それは浮気じゃないの?」


「そ、そうだよ!さっき話してたけど、やっとあかりに会えたんでしょう?それなのにそんな浮気する様な事言っちゃダメだよ!」


 私も、くみちゃんもめちゃくちゃ焦って説得する。だけどさくらはそれが何か?みたいな顔で言ってくる。


「えっ?だって、私達女の子同士じゃん!子供も作れないし、私があの時あかりお姉ちゃんに会えたのだって偶然だった。もし、会わなければ、くみお姉ちゃんが付き合っていたかもしれないんだよ。それに私は二人の事が大好きになっちゃった!あとね、くみお姉ちゃんはあの時はまだ、必要なのがあかりお姉ちゃんって事を知らなかったんだ。それなのに必死になって一緒に探してくれた、だからあかりお姉ちゃんの為でなくてもくみお姉ちゃんは本当に凄い人なんだと思ったんだ」


 さくらは一呼吸置く。


「それにあかりお姉ちゃんを好きになってくれたんだもん!きっと良い人に決まってる!だから安心して三人で付き合っていけると思うんだ!」


 一通り話終えてさくらはお茶を飲む。


「あかりお姉ちゃん!くみお姉ちゃん!それを踏まえてどうするの?本当にフッちゃうの?諦めちゃうの?」


 さくらは私とくみちゃんを交互に見る。


(今日は本当に何?何なの?こんな波瀾万丈な日があるの?)


 そんな事を考えつつ、くみちゃんの顔を見たら顔が真っ赤になってた。そしてくみちゃんはいきなり私の方に向き直り口を開いた。


「やっぱり、諦めきれない!もう一度お願いします!私をあかりの彼女にして下さい!」


 くみは少し涙目になってるが、もう諦めない!せめて当たってしっかり砕けたい!そんな覚悟を瞳に宿していた。


 私は少しだけ考えた。そしてその告白に答えた。


「私はさくらの事を何よりも優先するし、もしさくらが死にかけたら私は臓器だろうがなんだろうがさくらにあげる。くみには悪いけどあなたは二の次になるよそれでもいいの?」


 私はある程度の条件を出した。


「はい!それでも私は貴女の側に居たい!でも、もしさくらちゃんが死にそうになったのならその時は私が移植させて頂きます。私は何よりもあかりの幸せを願っているから!」


「そっか、じゃあこれから改めてよろしくね!」


 私はそう言って抱き着く。


「うん!これからよろしく!」


 涙で肩が濡れる、昼間は諦めの涙、今の涙は嬉しい涙だ、この子も幸せにしなくちゃならない。それがさくらの願いなのだから!


「ねぇーお姉ちゃん達……私の事忘れてないよね?あと、私そんなにやわじゃないからね!」


「「あっごめん……」」


 すっとお互い離れる。


 するとさくらはまた予想外の言葉を放つ……


「ねぇ!今度は私に告白してよ!くみお姉ちゃん!」


「えっ?」


(またさくらの無茶振りが始まったなー)


 私はそんな事を思いつつ時間を見ると22時を過ぎていた!やばいさくらをお風呂に入れないと!


「さくら!それは明日!早くシャワー浴びないと!」


 私が焦って言うとやんわりとさくらに返された。


「えっ?もう入ったよ!くみお姉ちゃんに入れてもらった」


「はい?えっ?じゃあくみちゃんはさくらの裸を見たの?」


「うん、まぁ…ね、見たよ。」


 恥ずかしそうに答えるくみちゃんに何故かもやもやする私。


「な、なんか納得いかない!」


 いろいろあったがさくらが寝たあと私達は家へと帰る。迎えに来ていた母さんは車の中で寝ていた。


「そういえば、くみは誰のお見舞いに来てたの?」


「私はお母さんのお見舞いだよ!盲腸になったから先週手術して来週退院なんだ!」


「そうなのね、じゃあお父さんは?迎えに来ないの?」


 私の素朴な質問にくみちゃんは少し陰を落とした。


「あの人は仕事が恋人だからね……私達の事なんて……」


(なんか、地雷踏んだみたいだ…)


「ねぇ今日うちに泊まりに来ない?」

「えっ?」


 いきなりの私の提案にくみちゃんは驚いている


「誰も居ない家に帰っても寂しいでしょ?それなら私の家に遊びに来なよ!お母さんには私から言うから!」


 少し考えた後、くみは「迷惑でなければ…」と控えめな返事をする。母さんを起こして事情を説明した。母さんはというと、「全然OKよ!」の二つ返事だった!


 さあ帰ろう長かった一日がようやく終わる。そして新たにまた一人大切な人が増えました。

ここまで読んで頂きありがとうございます!


という事で3人での百合展開となります。これ以上増やす事は無いと思いますが、他のカップリングは作る予定です。


因みにこの方がバランスが保てそうだなーと考えてやってみました!好き嫌い分かれそうだけれども好きだよって方はこれからもお付き合い下さい!苦手という方も気が向いたらまた来て頂ければ幸いです!

それではここまで読んで頂きありがとうございました!

次回もまた読みに来て頂ければ幸いです。

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