第百四十六話 夏祭り
お待たせしました。
それでは本編をどうぞ!
「「おおー」」
「さくらちゃん似合ってる!」
「さすがさくら、何着ても似合う。」
「えへへ。ありがとう2人とも」
さくらは今浴衣を着ている。水色と白の浴衣に金魚が入ってる浴衣だ。髪はお団子ヘヤーにしている。
「くみの小さい頃の浴衣だけど…くみより似合ってるわね。」
「うぅー…言われたくないけど、さくらちゃん似合いすぎてて言い返せない…」
「2人は浴衣着ないの?」
「うん、急だし、サイズがないもの。」
「右に同じ、」
「ざんねん…みんなで浴衣着たかったなー」
「来年やればいいじゃん!」
「そうそう、来年また来てその時浴衣を着ればいいのよ!」
「…じゃあ今回は私が先駆けて着て行くね!」
「ええ、さくらのその格好は可愛いからいつまでも見てたいわ!」
「あかり…変態みたい…」
私はくみの頭を1発はたいた。少し調子に乗っていたのでブレーキの意味で。
5分少々の時間が過ぎて、星野さんがやってきた。
「こんにちは!迎えに来たよー!」
私たちは準備を終えていたので、お財布を持って玄関へ向かった。
「綺麗…」
星野さんのさくらを見た感想である。やっぱりそうなりますよね…
「ちょっと写真撮らせて!こんなに可愛い子見たことないもの!」
「あっ!その手があったか!私も撮ろう!」
私も携帯で写真を撮ろうとして、くみにはたかれた。
「2人とも後にしなさい。」
「「あい…」」
何故私だけなのか…解せない!
それから歩いて10分くらいでお祭り会場の神社に着いた。
「屋台結構出てるね、」
「わたあめ食べたいねー」
「わたあめって何?」
やっぱりさくらはお祭りに来たことがないらしくわたあめの事も知らないらしい。
「わたあめはねーふわふわで甘くて美味しいの!」
「よく分からないけど、甘いなら食べてみたい。」
「じゃあ最初はわたあめ屋さんね!」
という事でわたあめ屋さんに行くのでした。
「おじさん!わたあめ4つ!」
「あいよ!400円ね!」
私たちはお金を払ってわたあめを買った。
「うわー甘いし、柔らかい!」
「ふふふ。そぉ?良かった。」
「ほら、さくら口の周りに付いてるよ。」
「わたあめでさくらちゃんの顔隠れるね。」
ベンチに座ってわたあめを堪能していると、さくらはもう次にやるのを見ていた。
「あれ、やりたい!」
さくらの指した先にはヨーヨー釣りがあった。
「あー、ヨーヨーね、じゃあ食べてからね。」
「私は射的したいなー」
「星野さんも射的得意なの?」
「もって事はくみも得意なの?」
「いや、あかりが得意よ。」
「ほほぅー」
(なんだろう…この敵意の眼差しは…)
「勝負よ!あかりさん!」
「なんでよー!」
という事で…さくらのヨーヨー釣りが終わった後、
私と星野さんは射的屋で火花を散らしていた。
「はっ!よっ!しょっ!」
「はっ!よっ!っと!」
初めは乗り気ではなかった私だったが、星野さんがあまりにも上手いので、私も本気になってしまっていた。
そして…
「もう!勘弁して下さい!」
屋台の店主から泣きが入って引き分けに終わったのであった。
さくらとくみは他人のフリをしていた。流石にやり過ぎたみたいだ。反省反省。
コロナが流行して2年になりました。夏祭りはずっと中止です。
寂しいですね…早く治るのを祈ってます。
それではここまで読んで頂きありがとうございました。
次回更新もお楽しみにー




