第百三十九話 スイカを運ぶ
お待たせしました。
それでは本編をどうぞ!
海から帰ってきてた時、くみの祖父母に出会った。
「こんにちは、くみちゃんのお友達でしょ?」
「お、お邪魔しています。」
「お邪魔してます。」
「はい、いらっしゃい。ゆっくりして行ってね。」
どうやら畑仕事から帰って来たらしい。
「そろそろお昼ご飯が出来ると思うからね、お家へ入りなさい。」
「はい!ではお先に。」
私とさくらはお辞儀をして家の中に入った。
それからお昼ご飯を頂いて、さくらは昼寝をしていた。
「さくらちゃん疲れたみたいね。」
「しょうがないよ、私より早く起きて準備してたんだもん。」
「そっとしておきましょう。あかりは眠くないの?」
「私は新幹線で少し仮眠取ってたからね。」
「保護者がそれで良いわけ?」
「さくらは私よりしっかりしてるから大丈夫よ。」
「…それもそうね!」
「なんだろう。自分で言っておきながら肯定されると悲しくなるね…」
私は自分で墓穴を掘った様な形で後悔した。
「明日は海で泳ぎましょう。今日はね、夜はサプライズを用意してるから、楽しみにね!」
「へぇーそれは楽しみね!期待しておくわ!」
「ふふん!絶対楽しんで貰うわ!」
「くみー!ちょっといい?」
「はーい!」
くみのお母さんがくみを呼んでいる様だ。くみは「ちょっと行ってくれね」っと言って台所の方へ向かって行った。私はその間、さくらの寝顔を見ながらうちわを扇いでいた。
(海風が気持ちいい…クーラーが要らないなー…)
私は外の景色を見ながら夏の午後を満喫していた。
「あかり、買い物行くけど、一緒に来る?」
「…いいわよ、さくらもまだ寝てるし…」
私はチラッとさくらを見て、大丈夫だとみて、くみと買い物へ出かけた。
「やっぱり日向に出ると暑いねー」
「当たり前よ、涼しいのは家の中だけよ。」
「そうみたいね…ところで何を買いに行くの?」
「スイカよ!」
「スイカかー。いいね、おやつって事?」
「そういう事!八百屋さんが近いから、今日取りに行くって母さんが予約してくれてたらしいの。」
「マジですか⁉︎朝一の採れたてかな?」
「たぶんね!もうすぐ着くよ!」
私とくみはお店に入ってスイカを受け取った。
「お、大きいね…」
「うん、6人で食べるからいいんじゃない?」
「6人で食べれるかな…?」
私は若干不安になったが、まぁなんとかなると思うようにした。
そして帰り道。
「重い…」
「重いわね…」
2人で手提げの持ち手を片方ずつ持って帰っていた。くみは弱音を吐いていた。帰りは緩やかな上り坂なのでこれまたキツイのだ。
「あと少しよ!くみが力尽きたら私1人で持って行かないといけないんだからね!」
「あ、相変わらずスタミナ凄いね…」
「くみが貧弱なのよ。ちゃんと走ってるの?」
「最近はまた走り出したよ。」
「つまり、しばらくサボってたのね!私のいる間はみっちりしごいてあげるわ!」
「か、勘弁してー…」
そうこうしていると家に着くのであった。流石に私も肩で息をしていた。そのくらいキツかったのだ。
「2人ともお疲れ様。麦茶でも飲んで休んでて。」
「はい。」
「は…はーい…」
15分炎天下でスイカを運ぶとやっぱりキツイのかもしれない。そう思わせる程くみは疲れていたのでした。
スイカって一個丸々だと結構重いんですよ。
水分が多いからかな?
それではここまで読んで頂きありがとうございました。
次回更新もお楽しみに!




