第百三十六話 準備
お待たせしました。
それでは本編をどうぞ!
暑い日が続いていた、さくらが夏風邪を引いたけどとりあえず大事にならなかった事が救いであった。
そして、部活はというと、今日で一旦終了である。明日から長期休暇となるのだ。
「みんな、とりあえず、夏休み前半の練習お疲れ様!インターハイには出れなかったけど、それでも今年は県ベスト8まで行けました!秋大会もあるから休みと言っても自主練はしっかりやってね!それでは解散!」
部長の言葉に部員全員が返事をして解散となる。
ちなみに私の学校は合宿などは許可されていない。そして、お盆の前から学校自体閉まるのだ。なので長期休みとなるのだ。
「ただいまー!あつ〜さくら!麦茶頂戴!」
「おかえりーはい、麦茶!」
「サンキュー」
私が帰ってくると玄関にさくらがやって来る、そして麦茶の入ったコップも一緒に持ってきてくれる。しかも氷入り。よく出来た私の嫁である。
「ふぅー!生き返る!」
「お姉ちゃんオヤジくさいよ!」
「おっと、これは失敬。」
まぁ中身は女子高生ではなく騎士の男だからね、仕方ない。
私とさくらはお昼ご飯を食べ終わって片付けを終わらせた。
「さてと、じゃあ明日からくみの所へいくからその準備しないとね!さくらは準備できてるの?」
「うん!持って行く物はバッグに入れたよ!」
「じゃあ後で確認しようね!」
「お姉ちゃんのもね!」
「あはは…」
さくらもかなりの心配症の様だ。
「えーと、着替えと水着と…」
「さくらは何持って行ってるの?」
「えっ?着替えと水着と本だよ。浮き輪とかないし、あとはビーチサンダルを持って行くだけだよ。」
「ビーチサンダルか!そうだね、いつもの靴じゃダメよね。」
完全に忘れていた、やっぱりさくらはよく分かっている。
「そういえば、さくらは海に行った事ある?」
「うん、小さい頃にお父さんとお母さんと一緒に…冬だったから遊べなかったけど、両親との少ない思い出なんだ…」
「ご、こめん、聞かない方が良かったわね。」
「ううん。私にとっては良い思い出だもん。そして、次は友達との思い出作るんだ!」
「そっか、じゃあ楽しもうね!」
「もちろん!」
さくらの声は弾んでいた。天気も良好の様だし、私も楽しみだ。
次の日、早朝…
「あかり、さくらちゃん、気をつけて行くのよ、」
「分かってる!」
「はーい!」
「あとこれ!くみちゃんのお母さんに手紙。渡して頂戴。」
「分かった。渡しとく。」
「あと、これで駅弁食べて行きなさい。」
お母さんにお金を渡された。2人分の駅弁代だ。
「ありがとう!」
「ありがとうございます!」
「じゃあ行ってらっしゃい!」
「「行ってきます!」」
私たちは日が昇るのと同じ位に家を出るのであった。
旅行に行く時って準備してる時が1番楽しかったりします。
それではここまで読んで頂きありがとうございました。
次回更新もお楽しみに!




