第百二十八話 影 (ホラー要素あり)
今回はホラー回なので苦手な人はあかりが出てくるまで飛ばして下さい。
読まなくても大丈夫なので怖いのが苦手な人はブラウザーバックして下さい!
それでは改めて本編をどうぞ!
放課後、私は先生からの用事を頼まれて備品のチェックの手伝いをしていた。
「ありがとう雪乃さん!助かったわ!」
「いえいえ、それでは、私も帰りますね。」
「はい、さようなら!気をつけて帰って下さい。」
「さよなら!」
私はは教室へ戻る前にトイレに行った。もう外は夕暮れで遅くなってしまった。先生が家に電話してくれてるから心配はしてないだろうけど、なるべく急いで帰ろうと思ってました。だけど、いきなり後ろから声をかけられた。
「ねぇ、雪乃さんよね?」
「えっ?誰?」
「ふふふ。私?私はね、さくらだよ!」
「へぇー…名前がそっくりだね…」
(この子なんか違う…)
「ふふふ。あなた遊んでよ。」
「えっ?もう帰らないといけないの。だからまた今度ね!」
私はトイレから出ようしたその時、がしっと腕を掴まれた!
「ふふふ。逃がさないよ。」
(何この子…だんだん私の声に似てきてる…)
「離して!」
私は腕を振って相手の腕を振り解いた。そして急いでトイレから逃げた。
「ふふふ…鬼ごっこ?遊んでくれるのね!」
(な、なに?今の?とりあえず職員室に行こう!先生が残ってるはず!)
「先生助けて!」
私は思いっきり職員室の扉をあけて叫んだ。だが…
「何今の!急に扉が開いたわよ!」
「どうせ誰かの悪戯でしょ?気にしない気にしない。」
「先生!ここ!私が見えないの?」
「ふふふ。さくらちゃんみーつけた。」
私は後ろを向くと、私そっくりの顔で私の声で私を見つけたとはしゃいでいた。
「あら?雪乃さん、まだ帰ってなかったの?早く帰らないと親子さんが心配するわよ!」
「はーい!荷物を取りに行ったら帰ります。」
先生は私に気づかず偽者の私と会話して職員室に戻って行った…
(な、何よこれ…)
「あなたの存在を貰ったのよ。元雪乃さくらさん。」
「そ、そんな…」
「一つだけ戻る方法があるわよー」
「えっ?」
「それはねーあなたの名前を呼びながらあなたに触れる事。でも、あなたはもう誰にも見えていない。それに、鏡を見てご覧なさい。」
私は近くの鏡を見た。
「な、何よ…これ…」
そこには私の顔が黒くなり見えなくなっていた。
「いやああぁー!」
私は泣き崩れた…そして…
「さてと、私は帰るわね、あなたのお家に…さようなら、名無しさん!」
私は1人取り残された…そしてもう自分が何者かもわからなくなっていた…
「私は昇降口の下駄箱へ行った。そこには私がいた…そして向こうにはお姉ちゃんがいた…迎えに来てくれたのかな…」
もう戻れないと思った瞬間また涙が出てくる。
「さくら!」
「お姉ちゃん!」
お姉ちゃんに私が向かっていくのがぼんやり見えた。そして、私はそのまま目を閉じた。
「さくら!」
「えっ?」
私の目の前にはあかりお姉ちゃんが居た!
「なんで分かったの?」
「当たり前でしょ?私がさくらの事見間違える訳ないわよ!」
「…お姉ちゃん!」
私は抱きついて思いっきり泣いていた。
「さてと…私のさくらに何してくれたのかな?じっくりお話しましょうか?拳で!」
「私、幽霊ですけど…」
「なら…気合いと怒りでボコボコにしてあげるわ!」
「ぎゃあああ…」
「全く、さくらは1人になるといつも危険な目にあうわね。」
「ごめんなさい…でも、嬉しかったよ!あかりが助けに来てくれて。でも、どうして私に気づいてくれたの?」
「簡単だよ。さくらはあんな走り方しないし、人前では遠慮する。そして、後ろで涙の光が見えた。という事はあれは偽者で、後ろにさくらがいる。って分かったのよ!まぁ、それ以前にさくらじゃないって分かったけどね…」
「なんで?」
「ふふふ。内緒!」
「ムー!あかりの意地悪!」
「「ぷっ!あはは。」」
こうして2人は仲良く帰った。
そして、その頃学校では…
「あの子にはもう手を出さないでおこう…イテテ…」
あかりにフルボッコにされた幽霊がさくらには二度とちょっかいかけないと誓うのであった。
あかりが最後はケジメをつけました。こうでもしないとまたさくらにちょっかいかけるだろうし。
ここまで読んで頂きありがとうございました。
次回もお楽しみに!




