第百二十四話 父の日 後編
お待たせしました。
それでは本編をどうぞ!
「お父さん、久しぶりにトランプしない?」
「懐かしいなーやろうか」
私は部屋からトランプを持ってくる。さくらはベッドで眠っていた。
「じゃあやろうか!私がトランプ切るね」
「ああ、お願いしよう。」
私はトランプ切って配る。ちなみにうちではトランプと言えばババ抜きである。神経衰弱の時などはその都度言うのである。
そして配り終えたカードから同じガードを抜き取っていく。
さぁ、一戦目だ。
お互い無言でカードを引いていく。
ラスト一枚…
ここからがいつも長いのだ。
「それ!…あっ!」
「ひひひ。」
「くー…」
私はカードを交互に変えてカードを前に出す。
「さぁー!どっち!」
「うーん…こっちだな!…あっ!」
「にひひ。」
「くー…」
今度はお父さんがカードを交互に変えているのだ。
「変わらないな。あかりは…」
「えっ?」
急に変なことを言われて私は少し動揺した。
「さくらちゃんが来て、少しはお姉さんらしくなったと思ったが…まだまだ子供の様だ。」
「それを言うなら、父さんもだよ。娘が2人になったのに相変わらず仕事熱心じゃん。」
「あはは。それはそうかもな。でも、あかりよりはさくらちゃんの方が気が回るよ。」
「そりゃー父さんと母さんの子だもの。仕方ないわ。」
「そうだね!だからこそ僕は安心できるのかもな…」
「えっ?」
「前までは母さんが1人で家を守ってくれていた。だけど、さくらちゃんが来た事で母さんの負担がかかるのでは?って思ってた…けど、実際にはさくらちゃんもあかりもしっかりしていて母さんは助かっている。ありがとう。」
「そ、そんな…改まって…こちらこそありがとう!さくらの事、私の事、いつもありがとう!」
「ははは。やっぱり改まって言うもんじゃないな!いや、でも。本当に助かってるよ!ありがとう。さぁ固いのはここまでにして、トランプの勝負を終わらせよう!」
「うん!そうね!」
そして…
「ふぅーようやく終わった!」
「負けたー!」
これで私はさくらの負けから続いて43連敗となった。
「さぁ、あかり、母さんの手伝いをしてきなさい。僕は少し眠るから。」
「はーい!」
そういうと父さんは自分の部屋へ行ってしまった。
それから2時間が経って…
「よし!準備オッケーね!」
「うん!じゃあ私、2人を起こして来るね!」
私はさくらと父さんを起こしにいった。そしたらもう2人は起きて科学雑誌を読みながら談笑していた。
「2人とも!ご飯よー!」
「「はーい!」」
そして、夕ご飯をみんなで食べた。
「「「お父さん、いつもありがとう!」」」
「ああ、こちらこそいつもありがとう!」
「あら?あなたったら照れてる?」
「まぁー少しな。」
「お義父さん!これプレゼント!」
「おおーありがとう!さくらちゃんは何をくれたのかな…?おおーネクタイか!ありがとう!大切に使うよ!」
「私からもあるよ!はいお父さん!」
「あかりもか!ありがとう!…おっ財布か!助かるよーそろそろ買い替え時だったからなーありがとう!こっちも大切に使わせてもらうよ!」
「私からもありますけど、私は後からにしますね、さぁ、片付けますよ!」
「えー、お義母さんも今渡せばいいのに!」
「さーくら。野暮な事言わないの?」
「野暮?」
「さくらには少し早いかな?」
「ん?」
「さぁ、片付けるわよ!さくら!」
「はーい。」
私たちは片付けが終わって、お風呂に入った。
お風呂から上がるとお父さんとお母さんは先に部屋に戻っていた。
「さくら、私たちも部屋に行こうか。」
「うん!そうだね。」
私たちも部屋へ行くのであった。
部屋へ入って最初に口を開いたのはさくらだった。
「お姉ちゃん!昼間はごめんなさい!余計な事言っちゃった。」
「ううん、さくらのせいじゃないよ、私が悪かったの。変に意地張っちゃったから。私の方こそごめん。」
「…お互い様という事だね、」
「ふふふ。そうね!」
「初めて喧嘩したね。」
「喧嘩なのかな?まぁそういう事にしとこう。さくらはまだ眠くないでしょ?今から勉強?」
「うん、1時間位しようかな。」
「じゃあ私も勉強しますかなー期末も近い事だし。」
「見てあげようか?」
「あはは…お願いします。」
学業に関しては完全に立場が逆転してしまった。
でも、良い一日でした。
次の話から物語の時間を進めて7月からになります。残りの梅雨ネタを一本入れた後、ホラー回を一つ入れます。
そして、明日は休載にします。明日は読切を一本投稿しようと考えておりますので、良かったらそちらをご覧下さい!
それではここまで読んで頂きありがとうございました。
次回更新もお楽しみに!




