第百十六話 朝練
お待たせしました。
それでは本編をどうぞー
月曜日の朝、いきなり私は遅刻しそうになった!
「母さんもさくらもなんで起こしてくれないのよ!」
「起こしたわよ!それでも寝てたのはあなたよ!さくらちゃんなんか自分で起きてさっさと行っちゃたわよ!」
「さくらはなんで今日はこんなに早いの?」
「飼育委員会の人と仲良くなったから朝の手伝いに行くみたいよー」
「マジかーさくらのコミ力凄いね!」
「そんな話してる場合じゃないんじゃない?」
言われて時計を見ると、デッドラインギリギリだった…
「やっば!行ってきます!」
私は朝食も摂らずに家を出た。
体育館に着いて準備を始めるギリギリセーフだった。
愛原さんとネットの準備をする。
「ねぇ、高木さん」
「ん?どうした?」
「いえ、青木さんは元気ですか?」
「ええ、偶に…というか、ほぼ毎日電話してるよ」
「そう…それなら良かったわ。私は青木さんの連絡先は知らないから、少し心配だったの。青木さんにはお世話になったから…」
くみは親の都合でいきなり転校となったのだ。だけど同じ学年だからやっぱり気になっていたのだろう。
「くみの連絡先教えようか?」
「いえ、大丈夫よ、元気なのが分かればそれで…」
愛原さんは少し寂しそうな顔をしていた…
準備が終わる頃先輩達が来た。
「「おはようございます!」」
「おはよう!」
「おはようございます!」
主将、副主将と続いて先輩達に挨拶していく。
練習はいつも通りだ。朝練はサーブ練習。徹底して攻めのサーブを扱える様になる為に必死にやる。最近の成功率は60%徐々に勝負できるレベルになってきた。
「あかり、最近調子いいね!再来週にはインハイ予選だから仕上げてね!」
「分かりました!」
主将の言葉に私も気合いを入れる。そして再びサーブ練習を続ける。すると松本先輩がコートの隅に2つアタックラインの後ろに2つカラーコーンを置いた。
「あかり!このコーンを狙ってみて!4箇所を8球以内に撃ち抜ければ合格よ!」
「分かりました!」
一旦全員の練習を止めてからのテストだ。もちろん私だけではなくみんなやるのだが、今日は私が一番手らしい…
「行きます!」
一声かけてからのまず1本目!
ヒュッ!バーンッ!
パンッ!
見事命中!
「よしっ!」
まず一つ!今日調子が良いようだ。
それからハズレが続いて5本目に2つ目のコーンを倒した。だが、その後二つは倒せなかった。
「うん、大分コントロールついたね!次は誰がやる?」
「ありがとうございました。」
私は評価を貰って後ろへ下がる。そして、膝に手をついて呼吸を整えるやはり8本連続はキツイ。まだまだスタミナ不足の様だ。
そして、全員のサーブ練習を見てた監督からそれぞれの練習メニューを言われていく。あと2週間で出来る事をやるのだ。より良い結果を残すために!
朝の練習が終わって教室に向かう途中、今度は松本先輩に呼び止められた。
「あかり、少し話を聞いてくれない?」
私は了解して聴く事にした。
ただ時間が足りない為、昼休みという事となった。
暑い日が続いてます。熱中症には充分注意してお過ごし下さい!
それではここまで読んで頂きありがとうございました!
次回更新もお楽しみに!




