第百十五話 プレゼント選び (後編)
お待たせしました。
それては本編をどうぞ!
紳士服売り場に着いた私たちはネクタイのコーナーに居た。
「これこれ!良かった!売り切れてなくて!」
「さくららしいね!うん!父さんに合ってるよ!」
「えへへ、じゃあお会計してくるね!」
そういうとさくらはレジへ走って行った。
(さてと、私はどうしようかなー)
贈り物は決まっているけど、イメージに合ってる物を探すのはそれ以上に大変なのだ。さくらはたぶんだいぶ前から決めていたのだろう。迷いもなかったようだし、ただ出費が加算で予算が足りなかったのは予想外だったみたいだけど。
会計を済ませてさくらが帰ってきた。満足そうな笑顔が見てとれる。
(さて、問題は私かー…)
一応紳士服コーナーの一角にビジネス財布もあったが高すぎて手が出せないので、雑貨屋さんへと足を運んだ。
「ここなら手が出せるね!」
「うん、それに結構品揃えもいいし、良いのが見つかるかも!」
そして店の中へ入った私たちは財布売り場に行く。
「ねぇ!ねぇ!これなんてどぉ?」
さくらが持ってきたのは茶色の縦長財布だ。
「うん、色は良いんだけど、折り畳み財布買おうと思ってるんだ、幅を取らないからね、でも、一応保留にしといてくれる。もし折り畳みの良いのがなかったらそれにするかもだしさ。」
「はーい!」
返事を返すとさくらは持ってた財布をカゴの中へ入れた。
(んー…さっきの所より安いけど、やっぱり結構値が張るなー)
「さくら、財布以外で何かいいのあるか探してもらえない?ここの店舗の中でね、」
「分かった、じゃあカゴ持っててくれる?」
「うん、いいよ、じゃあお願いね!」
カゴを受け取るとさくらは散策へと行った。
(さてと、こっちも探さないと!お昼になっちゃう!)
私は私でプレゼントを探すのであった。
数分後…
「お姉ちゃん!結構見つけたよー」
「見せてー」
「んーとね、マグカップでしょ、オリジナルのボールペンとか、このお店結構幅広く置いてくれてるね、」
「ボールペンは流石に贈り物には不向きね、でも、マグカップは良いかも!少し見てみよかなー」
という事でマグカップ売り場へと向かった。
「うーん…沢山ありすぎるね」
「でも、良い物見つかりそうじゃない?」
「うん、そうだね、あっ、これとか良さそう!」
「うーんそれは少し可愛すぎるね、もう少しシックなのにしよう。」
「はーい。」
その後もマグカップを探したがなかなかいいのは見つからなかった…
「お姉ちゃん、もう1時間くらい探してるけど、別のお店で探さない?」
「んー…やっぱり財布で行こう!下の階に確かもう一件雑貨屋さんあるから!」
私は結局お店を変えることにした。私たちは一つ下の階へ行って雑貨屋さんに入る。
「お姉ちゃん、私は他の物の偵察してくるよー」
「うん、任せた。」
さくらはさっきみたいに他の商品を見てきてくれるので私はお願いした。私もお目当ての場所へと行く。
「んー…なんか良いのがないかな?」
私は商品棚に置かれてる商品を見ながら吟味してみる。
「あっ!」
目に入った商品に私はビビッと何かを感じた。
「これ…いいかも…」
黒の財布、しかも折り畳めてコンパクト。これなら…
そして、私は値段を見た。
「6500円か…」
かなりの予算オーバーになるけど、それでも今までしてくれた事に対してなら全然安い!なのでこれにしようと決めた!
「あっ!お姉ちゃん!やっと見つけた!」
「さくら!良かったー!ちょっと来て!」
「ん?どうしたのお姉ちゃん?良いの見つけたの?」
「うん、でも少しお金が足りないから銀行でお金をおろしてくるからここで待ってて!」
「分かった!じゃあお店の中を見て回ってるよ!」
「ありがとう!これ、カゴに入れて待ってて!」
私は直ぐに一階へ行きATMでお金をおろした。
そして、再びお店に戻ってさくらを見つける。
「ごめんね、お待たせ!」
「おかえりお姉ちゃん!はい、これ!」
「うん、ありがとう!じゃあお金払ってくるね!」
私はレジへ行きお金を払う。そしてラッピングもしてもらった。
お店を出るとベンチにさくらが座っていた。
「ごめんね、長かったね、」
「ううん、いつもお世話になってるお義父さんの為だもん!しっかり選ばないと!」
「ふふふ。ありがとう!さぁーお昼にしようか!少し遅いから結構空いてると思うから何食べたい?」
「うーんとねー…エビフライ!」
「うん、じゃあ行こうか!」
そしてお昼を食べた後、少しゲームセンターに行って遊んで帰った。来週は父の日だ。早めにプレゼントを選べてよかったよかった!
なかなかに文章が詰まってて大変。少し運動して頭をリセットしようかなー
ここまで読んで頂きありがとうございました。
次回更新もお楽しみに!




