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第百十二話 4人で遊ぶ

お待たせしました。


それでは本編をどうぞ!

土曜日になりました。

午前中から雨が降り続いてます。午後の1時からくるという事なので朝から部屋の掃除をしてます。

掃除を終えるとお昼ご飯を食べて、休憩する。

すると、インターホンが鳴った。

「こんにちはーさくらちゃん!」

「やっほーさくら!」

「お邪魔します!さくらちゃん!」

「いらっしゃいみんな!上がって!えりちゃんとれんちゃんは私の部屋分かってるからさゆりちゃんは付いて行って!」

「分かったわ、2人ともよろしくね!」

2人は頷くもさゆりちゃんを連れて2階へ上がって行った。私はお茶菓子とジュースを準備して2階へ持っていく。

「お待たせー!」

「あっ!さくらちゃん、言ってくれたら手伝ったのに!」

「いいよ!えりちゃん達はお客さんなんだから!友達でもそういう所はしっかりしておかないと!ほら、親しき仲にも礼儀ありだよ!」

「さくらちゃんって本当にしっかりしてるわねーれんも見習ったら?」

「わ、私だってあれくらい…」

「出来るの?」

「その圧のある視線を向けられると頷けないかも…」

れんちゃんはさゆりちゃんには弱いみたいだ。

「そういえば、えりちゃん偏頭痛大丈夫?今日も雨だけど、あまりに普通だから忘れそうになったよ!」

「うん、雨の日の初日だけ悪いの。後は続いてもそこまでないかな。いつもの事よ。」

私は大丈夫という言葉に安堵の表情を浮かべた。昨日は結局最後まで治らなかったけど一日経って良くなったのだから良かった良かった!

「それで、何して遊ほうか?」

「さくらを着せ替えしたい!」

ゴツン!

「昨日もさくらちゃんは嫌がってたでしょ!せめて2人きりの時にしなさい!」

さゆりちゃんのゲンコツがれんちゃんの頭に炸裂した。やっぱりさゆりちゃんはれんちゃんのストッパーです。

「うーん…じゃあトランプする?この前はさくらちゃんの1人勝ちだったしさ!」

「へぇーさくらちゃんそんなに強いの?」

「強いとかのレベルじゃないよ!いじめだよ!いじめ!私が何度酷い目にあったことか…」

「あはは…」

その通りなので、私も反論しづらかった…丁度よく革命を起こしたり、七渡しや、五飛び等でれんちゃんは特に被害者なのだった…

「面白そうね!じゃあトランプしましょう!」

さゆりちゃんはやる気満々みたいだ。

「そうね、負けたままじゃダメよね!」

「この前の借りは返すよ!さくら!」

2人もやる気満々です。そして何故か打倒私になっている。

(どうしてこうなったの?)

「じゃあカードは私が切るね!」

そういうとえりがトランプを切って配りだす。

(うーん…弱くもなく強くもなくかー)…さゆり

(これはまたばらけてるなー勝てない事もないけど…)えり

(えーと、なんとかゲームになりそうね。)さくら

(一発逆転に期待するしかないな…)れん

それぞれの思惑を抱えつつゲーム開始である。

「スペードの3は誰?」

「私だよ!」

「じゃあえりから時計回りね。えり→さくら→私→さゆりの順番ね!」

ゲーム開始から5分後…

「8切って4の革命!これで終わり!」

「やっぱりさくらが一抜けかー!」

「今日も圧倒的だったわね…しかもとんでもない置き土産まで…」

「さくらちゃん、しっかり考えてる…強いに決まってるじゃん…」

2人は動揺はしない。前回散々やられたからだ。さゆりは少し動揺していた。少し想像を超えていたのだから…そして更に数分後、

「5だよ!誰か出す?」

「出せないから切って!」

「パスよ!」

「じゃあ、6のダブルで上がり!やった!富豪だ!」

「おめでとーえりちゃん!」

「さくらちゃんが良いタイミングで革命してくれたから助かったよー!」

「さゆりからだよー」

「分かってるって!はい、クイーンのダブル!」

「パス!」

「7のダブル!」「パス!」

「8切って9で上がりよ!」

「うそー!また最下位!」

「れんちゃんのは読みやすかったんだよね、最初のダブルの時、私が10のダブル出したあと飛ばして2のダブル出してその次にシングルの4だもんわかりやすかったよー」

「うん、その後のダブルは全てパスだもん、私たちでも分かるよ。」

私の言葉に追撃していくえりちゃんが少し鬼に見えました。

そして、大富豪は続くのでした。

夏のホラー2021の短編を3作品ほど書きました。

良かったらそちらも見て行って下さい!

ここでもホラー回をやりますが、そこまで怖くはならないので安心してください!


それではここまで読んで頂きありがとうございました。

次回更新もお楽しみに!

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