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第十一話 週の初めはキツかった

いつもより長いです!

前半後半で分けるつもりだったけどキリが良くなかったので溜め込みました。

読みにくかったらごめんなさい!


それでは本編をお楽しみください!

 朝6時起床。私の一日はここから始まる。私こと高木あかりは高校一年生で女子バレー部所属である。


「おはよう!」


 私は自分の部屋から食卓へと顔を出し父さんと母さんに挨拶する。


「おはよう。」

「おはよう、よく眠れた?」


 父さんも母さんも挨拶を返してくる。普通の日常だ。


「うん、よく眠れたよ!」


 そんな他愛もない話をして朝食を済ませて顔を洗って歯磨きして髪を整えて学校へ行く。朝練が7時半からその前に一年生の私達がネットを貼りモップでコートを拭いておくのだ。一年生はその後先輩達に挨拶をした後、グラウンドを走るのだ。体力をつける為に。

 8時15分に朝練が終わる。そして5分で片付けと着替えを済ませて5分で教室に戻る。何もなければこれが私のいつものルーティンである。そして午前の授業を受けて昼休みに入る大体弁当は一人で食べてるが、今日は友達が来た。


「ねぇーあかり!一緒食べよう!」


 私は快く迎える。彼女は友達の青木くみ中学からの友達だ。


「あかり、高校生活どぉ?順調?」

「うーんまぁまぁかな?」


 私はくみの質問に軽く答える。


「相変わらずマイペースだなー」

「くみには負けるけどね!」


そんな他愛もない話をして昼休みを過していたがくみがいきなり話を変えてきた。


「そういえばさ、土曜日にあかり白百合病院の近くにいたでしょ?病院に入って行くところ見てたよ?何かあったの?」


 いきなりである。本当にさっきまで話してた内容と180度変えてくる。私はびっくりして椅子から転げ落ちそうになる。


(まだ落ちていない…)


「な、な、なんで知ってるの?」


 私は動揺しつつも返答した。


「えっ?入って行くのが見えたからだよ。」


「そ、そっかー」

(良かったーさくらとの事はまだ知られてないな。)


「それでさーあの小さい子誰?妹?でも、あかりって一人っ子だよねー」


 ガシャン!

今度は椅子から転げ落ちた……

(そこまで見てたのかー!)


「ちょっと待ってどこまで見てたの?」

私は確認をする。すると、くみはおもむろにポケットから携帯をだした。


「うーんとねーここまでかなー?」


 ニヤニヤしながら私に見せてきた写メはさくらの手の甲にキスしてるところだった!


「ギャーーーー!消して!」


 私は急いで消すよう言ったが時すでに遅し……部活のメンバー及び先輩達にも知れ渡ってた。


「どうせ、あかりは我慢してお見舞い行かなかったりするでしょう?だから私が教えておいたのよ!」

「余計なお世話よ!大体部活終わってから行けば良いでしょう!」


 私は怒鳴る様に叫んだが、くみは悪びれる様子はなく淡々と答える。


「やっぱりそうすると思った!それでも先輩達に面倒事押し付けられたら行けなくなってくるでしょうし、そういう時に仲間を頼らないから私は今回あかりに黙ってみんなに教えたのよ!中学の時みたいな事になったら嫌だからね!」


 ぐうの音も出ないとは正しくこの事だ中学の時、母さんが風邪で寝込んでいたのに私は先輩や先生達の用事を全部背負い込んだ……その結果、帰りが遅くなった為に母さんが風邪を拗らせた。あの日父さんが早く帰って来てなかったらと思うとゾッとする……それを知ってるのはくみの他に後二人いる。

母さんも父さんも気にする必要はないと笑っていたが私にとっては辛い出来事でそれを友達のくみと他二人に話したらめちゃくちゃ叱られた…もっと頼ってよ!ってね。なので今回の一件を私は強く言える立場ではないのだ……


「うー……ごめんなさい……」


 私は唸りながらも謝る事しか出来なかった。


「謝られるより別の言葉が欲しいなー」


 ニヤニヤしながらくみは笑ってる。私は他に何を言えばいいかわからなかった。なので、その答えはくみが教えてくれた。


「力を貸して!とか迷惑かけるけど宜しくとかだよ!全く!勉強もスポーツも中の上なのにこういう所は赤点だよね!」


 ケラケラと笑うくみに対して私も笑うしかなかった。


(本当に昔から変わらないな、私は…)


 午後の授業を受けて掃除を終わらせるそして部活に行くと、まず先輩に呼ばれた。


「高木ーちょっと来て!」


いきなりか!と私は思ったが、返事をして行く。行くとそこには顧問の先生と主将と副主将が居た。


そこで言われたのは無理せずに部活は来いという事と、面会時間がギリギリの時は雑用は任せて帰って良いという事。くみからある程度聞いてる見たいだ…本当ににお節介なんだからなー……私は1週間くらいの入院で済むからそこまで心配いりませんとだけ言った。あまり迷惑もかけられないからだし、さくらもその辺は聞き入れてくれるだろう。


 ある程度話をした後、そろそろ練習に戻ろうとすると、ここからが本番であった…


「それでその子とはどういう関係なの?」


「ふぇ?」


 主将のいきなりの発言に私はまた変な声が出た。

ここにいる全員女性である……となると恋バナになるのはある種必然なのか?


これは逃れられるのか?

「れ、練習行かないとですし、この辺で…」


「大丈夫!みんな今日は軽く流させてるから!月曜日はイメージトレーニングやプレーの録画を見ての改善練習だからね!高木さんも知ってるでしょ?」


「うっ!」

に、逃げ場がない……結局この二日間の出来事を言わされた……もう何も出ないくらいに……

 流石に前世の話とかは言わなかったけどね。ここにいる三人はきゃーとか、わーとか言って盛り上がってた。


 午後の部活を終えて病院に行く。何故かくみも付いてきてた。くみもお見舞いらしい。なので受付で手続きをした後、私達はそこで別れた。


(さくらは何をしてるかなー)


コンコン


 私は扉をノックする。返事はなかったので、もう一度ノックした。すると中から「どうぞ」とさくらが返事を返してくれたので私は扉を開けて部屋へと入る。そこには晩御飯を食べてるさくらがいた。


「遅くなってごめんね!今日はシュークリーム買ってきたよー」


 私が部屋に入ってくるやいなや箸を置いてベッドから立ち上がり私のところまで歩いて来てさくらは思いっきり私に抱きついた!


「あかりお姉ちゃん!寂しかった!早く会いたかったよー」


「うん!ごめんね!私も会いたかった!先にご飯食べよっか!」


 私はさくらをお姫様抱っこしてベッドへと戻る。さくらを見ると凄く幸せそうな顔をしてた。実際幸せなのだろう。


「ご飯あーんして!」


 さくらはめちゃくちゃ今日は甘えん坊の様だ。半日合わないだけでこれなのだ。離れられる訳ないなー……そんな事を思いながらパイプ椅子に座って箸を持つ。だけどこれじゃやりにくいので一緒に持ってきてくれてたスプーンを使う事にした。


「さくら、スプーンでも良い?」


 一応さくらにも確認を取る。


「うん!あかりお姉ちゃんの好きな様にしていいよ!」


 さくらの了解も得たのでスプーンを使う。


「はい、あーん」

「あーん!」


 小さな口でご飯を食べている。


(めちゃくちゃ幸せそうだなー可愛い!)

「うん!やっぱり好きな人に食べさせて貰えるのはいいね!何倍も美味しくなるよ!」


「それこの前も言ってたね!ありがとう!」


 楽しそうに言うさくらにお礼を言いつつ頭を撫でる。完食し終わると、配膳を看護師さんが取りに来た。私は軽く会釈をすると、

「仲の良い姉妹ですねー」

と言われた。するとさくらがまたいきなり口を開いた。


「私達は姉妹じゃないですよ!恋人同士です!」


 物凄い爆弾発言に私はまた動揺した!


「な、何を言ってるのさくら⁉︎」


 この子がいきなり口を開く時は爆弾発言が多すぎる!純粋だからなのか、わざとなのかは分からないが心臓に悪い!嬉しいんだけれども!だけれどもー!それに対して看護師さんはというと。


「へぇーそうなんだー!さくらちゃんの彼女は結構初心みたいだし、さくらちゃんがしっかり引っ張らないとね!」


 何故だかさくらを焚き付けている。


「はい!私、あかりお姉ちゃんにわるい虫が付かない様に頑張ります!」


「ちょっとーそれ私の仕事!」


 私はさくらにツッコミを入れる


「あらあら、相思相愛ね、妬けちゃうなーさくらちゃん可愛いから!でも、こんな素敵な彼女さんがいるなら取れないなーお幸せにー」


 からかう様にして部屋を出ていく看護師さんに私は遊ばれたのであろうか?


 どちらにしろさくらが退院したら一から教育し直そう……じゃないと身が持たない…


「はぁ、とりあえずさくらお風呂行こうか?」


「うん!」


 私の呼びかけに答えてお風呂の準備をするさくら

はやっぱり可愛いかった。お風呂から上がってさくらと少し話していると母さんから電話がかかってきた。迎えに来たのだろう。


「じゃあ私帰るね。」

「うん、また明日ね!」


 元気に返事をするが寂しそうであるさくらに私はノートと色鉛筆を渡した。


「入院生活は暇だろうからここに来る途中に買ってきたんだ」


さくらはびっくりした顔をしていた!


「絵を描くのもいいし、退院後に何処か行きたい場所とかを書くのにも使って!時間は一杯あるから今のうちに考えといてね!」


 私はさくらに笑顔で言った!今の私に出来る事はこれくらいだから。


「うん……!わかった!いっぱい書くね!これからあかりお姉ちゃんと行きたい所を!」


 涙で顔がぐしゃぐしゃだったが、笑ってるさくら、この子を守る。あの時からずっとしたかった事がもうすぐ出来るのだ!そして帰る前にさくらのおでこにキスをする。


「これで今日はおしまい!また明日学校終わってくるね!」


「うん!おやすみなさい!また明日!」


 さくらは満面の笑みで答えた。


「じゃあ、おやすみなさい。」


 私はそういうと部屋を後にするのだった。

あかりがいじられ方が凄かった…

だけどあかりがいじられキャラにならないと回らないんだよねー

もう一人くらいいじられキャラ作ろうかな?

あかりの為にも。


読んで頂きありがとうございました!

次回もお楽しみに!

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