第百六話 久しぶり!
お待たせしました。
それでは本編をどうぞ!
翌朝学校へ行くと二人とも沈んでいた…
「お、おはよー」
「あーさくら…おはよー…」
「さくらちゃんだーおはよー…」
「天気予報…雨だね…」
ズーン…って効果音が鳴りそうな程に二人は落ち込んだ…
「ね、ねぇー誰かの家で遊べたりはしないの…?」
一応二人に聞いてみた。
「ウチは無理そうだね、お客さんが来るんだって。」
「私の家も…」
れんちゃんも、えりちゃんも無理という事なので私から提案を出した。
「ねぇー?私のお家来ない?」
「「えっ⁉︎」」
「私も昨日天気予報見ててね、なんとかしたいからお義母さんに聞いてみたの!そしたら17時までなら良いよーって言われたの!だから二人が良ければ…あれ?」
私は途中で言葉を止めた、なぜなら二人が無表情で涙が出ていたからだ!
「あ、あれ?おかしいなさくらが女神様に見える…」
「私にはさくらちゃんが天使に見えたよ…」
「えっ?何?どういう事?」
「「さくら(ちゃん)!ありがとう!」」
いきなり飛びつかれてびっくりした、私だったけどまぁ二人が喜んで貰えてるので良しとする。と言っても、クラスメイトが沢山いる中では流石に恥ずかしいので早く退いてと抗議した。
それから、ホームルームが行われて、一時間目と二時間目、三時間目、四時間目の授業が終わった。
給食を食べ終えて、片付けまで終わらせると昼休みになる。そして昼休み今日は飼育小屋へ遊びに来ていた。えりちゃんとれんちゃんは図書室で用事があるとの事なので、私一人だった。
「あっ、雪乃さん来てくれたのね。今日は話せるからゆっくりして行ってね!」
「ええ、ありがとー!」
私は外からうさぎを見ていた。もふもふしてて気持ち良さそう。
「良かったら触ってみる?」
「えっ?いいの?」
「勿論!この子達は比較的におとなしいから怖くないよーよく下級生にふれあいさせてるからこの子達も慣れてるのよ」
「じゃあ!よろしくお願いします!」
「はいはい!じゃあそっちから入ってー!」
私は小屋の方から回って、柵のある方へ行く、うさぎ達の運動場から入れるのでそこで待っている。
「ちょっと待ってね、脱走すると大変だから…」
そういうと入り口付近のうさぎ達を一旦奥へ連れて行った。
(す、凄い…うさぎの扱いに慣れてる。)
委員会の人だから当たり前だけど、改めて凄いと思いました。
「はーい、いいよー」
扉を小さく開けて緑川さんが私を中へ入れてくれた。
「この子が1番撫でてて気持ちいいよー」
「へぇーそうなんだー」
私は白黒模様のうさぎを撫でさせて貰った。
「か、可愛い!めちゃくちゃもふもふしてるー!」
「でしょー!」
私はテンションが上がりまくった。こんなにテンション上がったのはお姉ちゃんとくみお姉ちゃんのデート以来かもしれない。
「前の学校では触らなかったの?」
緑川さんの質問に少しテンションが下がった…緑川さんも聞いちゃいけなかったのかと不安にさせてしまった。
「聞いちゃまずかったかしら…ごめんなさい…」
「ううん…大丈夫だよ…前の学校は上級生が意地悪だったの…だから触らなかったんだ…先生に言っても改善してくれなかったし…」
「そうなんだ…じゃあこれからはいつでも出来るね!いつでも来ていいから!」
一瞬驚いた顔をしたけど直ぐに元の調子に戻って喜んだ。
「あー!さくら、こんな所にいたー!」
「さくらちゃん発見!」
私がうさぎと遊んでいるとれんちゃんとえりちゃんが来た。
「あっ!さゆりちゃんもいた!」
「さゆりだー!そういえば飼育委員会だったね、お久ー」
「あれ?二人とも知り合いなの?」
私は二人が緑川さんの事を知ってた事に驚いた。
「当たり前じゃん!元同じクラスメイトだし、去年のクラス替えで別れたんだけどね、」
「あれ?えりちゃんとれんは仲良かったっけ?同じクラスの時は接点なかったじゃん?」
「そこにいるさくらが私たちを合わせてくれたのよー正しく縁結びだよー」
「あら?みんな雪乃さんの事下の名前で呼んでるのね、じゃあ私も下の名前で呼んでいいかしら雪乃さん?」
「いいよ!さゆりちゃん!」
「うふふ。ありがとう!さくらちゃん!」
こうしてまた一人大切な友達が出来ました。
とりあえずストックが今一つ出来ました。なかなか貯まらないなー
ここまで読んで頂きありがとうございました。
次回更新もお楽しみに!




