第百一話 さくらの悩み
お待たせしました
それでは本編をどうぞ!
一週間が経って私の家庭訪問の日になりました。
そして、未だに私は悩んでいます。
私立の中学校の受験を…
お姉ちゃんに相談したら…
「えー!さくらすごい!親が決める子も多いのに先生に勧められるってよっぽどだよ!受けてみなよ!」と言われた。お義母さんはというと…
「さくらちゃんの人生だからさくらちゃんが決めなさい。先生から勧められても私からはこっちとは決して言いません!だって、私の人生じゃなくさくらちゃんの人生だからね!後悔しない様に見守るのが親の責任だからね」
全くごもっともで…お義父さんはというと…
「挑戦してみるのもいいかもな、さくらちゃんなら何処へでも行けるだろうし。あーでも遠くは駄目だな寂しくなるからね!」
という前向きな意見だった。
私はというと…行ってみたいという気持ちはある…でも…えりちゃんとれんちゃんと離れたくないのだ…
「私って結構わがままだね…」
もう少し聞き分けがいい子だと思ってたけど自分でもまだまだ分かってない事が多いのだと気付かされました。
授業中はそんな事を考えていなかったけどちょっとした時にそんな事を考えてしまっていた私ですが、もうすぐ下校時刻です。なので私は帰り道にえりちゃんに相談してみた。
「ねぇ、えりちゃんは中学校は近所だよね…」
「えっ?まぁーうんそうかな?特に考えてなかったからね、」
「私さ、今先生に私立受験してみないか?って言われてるの…」
「へぇー凄いじゃん!さくらちゃんなら余裕でしょ?」
「でも、私はえりちゃん達と離れたくないの。私にとっての初めての友達だから…」
「なるほど、最近悩んでいたのはそれかー」
「えっ?」
「ここ最近さくらちゃんが一人の時は何か悩んでる事多かったからね、心配してたんだけどそんな事だったのね!」
「そんな事って…」
「さくらちゃん。ずっと近くにいるのが友達じゃないんだよ遠くに居ようが近くに居ようが会った時にこうやって楽しく話せるのが友達なんだよ!もし、私が引っ越しても私は夏休みや冬休みなんかにさくらちゃんに会いに来るよ!だって友達だもん。」
「でも、なかなか会えないよ?」
「良いじゃん!そのくらい、今は携帯でいつでも話せるんだからさ!近くに居て寂しさを紛らわす為に話すだけなら誰でもいいのよ、遠くに居ても相談に乗ってくれる人の方が友達でしょ?さくらちゃんにとって私はどっちかな?前者?後者?」
「後者です…」
「よろしい!じゃあこれで悩みは解決だね!後でれんちゃんの方にも言っておかないと!さくらちゃんの事心配してたし。」
「うぅ〜本当ごめんなさい!」
「そうやって話してくれないと分からないんだからちゃんと話す様に!」
私の頭を撫でながらえりちゃんは笑っていた。
家に帰り着いて、お義母さんに私の意思を伝えた。
「お義母さん!私受験してみたいです!」
「…そう!ちゃんと選んだのね!後悔はない?」
「まだ少ししてるけど…でも、私もっと色んな事を学びたい!だから受験してみたい!」
「よろしい!じゃあ先生と今日しっかり話しましょうね!」
こうして私の家庭訪問は終わりました。あとは何処を受けるのかですが…それはまたこれから決める事です。
少し時系列がズレてます。本来この話の後があかりの誕生日の話をする予定でしたので…
計画はしっかり立てるべきですね…申し訳ありません。
それではここまで読んで頂きありがとうございました!
次回更新もお楽しみに!