表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
100/250

第百話 特別な一日

お待たせしました!少し長めです!


それでは本編をどうぞ!

明日は特別な日だ!

あかりお姉ちゃんの誕生日が明日なのだ、私は今お義母さんとプレゼントとパティーの話し合いをしていた。

「お姉ちゃんの誕生日プレゼントは何がいいかな?」

「うーん…さくらちゃんからならなんでも喜ぶと思うけど…やっぱりお花がいいかな?さくらちゃんも退院祝いに胡蝶蘭貰って嬉しかったでしょ?」

「うん、でも、私とお姉ちゃんでは価値観が違うから少し迷ってるんです。」

「うーん…なるほどね、さくらちゃんは今どのくらい貯金ある?」

「えーとね…1000円位かな?」

「じゃああと2000円出すから部活の時に着るシャツ買って上げたら?普段着にも使えるからね!」

「それいいかも!じゃあ買い物に行ってきます!」

「待ってさくらちゃん!私もあかりのプレゼント買うから一緒に行きましょう。」

私は返事をして、お義母さんの手伝いをした。お昼ご飯を食べた後、そろそろ行くとの事なので出かける準備を始める。準備が出来た後はお義母さんを待っていた。

「さくらちゃんごめんね待たせて!じゃあ行こうか!」

こうして、私たちはスポーツ店へと向かうのであった。


スポーツ店に着いた私とお義母さんは二人でいろんな商品を見て回った。

「さくらちゃんは何かスポーツやらないの?」

「えっ?私ですか?うーん…やってみたいのならバスケットボールかなー体育の時楽しかったから。」

「へぇー、来年は中学校だからね入りたい部活とかは決めておくといいわよ。あかりは中学の時は剣道やってたのよー」

「聞きました。柔道と空手と剣道の中で剣道が一番弱かったから稽古を付けるためにって…」

「あの子は昔から負けず嫌いでね、私に何度返り討ちにあったことやら…ふふふ」

昔を思い出してるのか、お義母さんは笑っていた。

「さくらちゃんから見てあかりはどう?いいお姉さん?」

「勿論!私には勿体ないお姉ちゃんです!」

「あら?あかりと同じ事言うのね。あかりもさくらちゃんの事私には勿体ない妹って言ってたのよ!」

「そうなんですね…少し照れます…」

さくらは頬赤く染める。

「でもね、あの子もまだ未熟だから、私たち大人がサポートしなくちゃいけないのよ、この前あかりはさくらちゃんを守れなかったって後悔してたのよ…」

「えっ?私そんな話知らない…」

「それはねー好きな人の前でカッコ悪いところ見せられないでしょ?プライドってやつよ。」

「なるほど…」

「だからね、さくらちゃん。あなたがあの子の側に居てあげて!くみちゃんが居なくなった今、私たち親よりあなたを頼る場面も増えてくると思うの…だから…」

「分かっています。お姉ちゃんを支えていきます。どこまで出来るか分からないけど私に出来ることを精一杯やります。」

「ほんと…あの子はいい人に巡り会えたわね。さぁあかりのプレゼントを探しましょう!」

そうして私たちはそれぞれプレゼントを買った。


次の日

お姉ちゃんは部活へ行ってしまった。誕生日おめでとうって言おうかと思ったけど、夕方のサプライズにしたいから黙っていた。

そしてお昼から本格的に準備を開始した。私とお義父さんとで飾り付けをして、お義母さんはお料理をしていた。

「お義父さんはお姉ちゃんに何をあげるの?」

「僕かい?僕はね、これを上げる予定さ!」

そうやって出したのは木刀だった。

「この前壊しちゃったでしょ?だから2本買って来たのさ。特注でね、」

「特注だと何か変わるの?」

「持ってみるかい?直ぐにわかるよ。」

そう言われて私はお義父さんに渡された木刀を持ってみた。

「お、重いです…」

「そういう事、母さんの木刀と同じ物を作って貰ったのさ、もう折れない様にね、」

「どうやって作ってるんですか?」

「企業秘密だそうだよー」

「知りたいですね…」「うん、とてもね!」

私とお義父さんはよく似ているみたいだ。


夕方になりお姉ちゃんが帰ってきた。

「ただいまー」

「おかえりなさい!お姉ちゃん!」

私は玄関まで出迎えに行き靴を脱いだお姉ちゃんの手を引っ張った!

「ちょっ!さくら、どうしたの?」

「早く早く!」

そして二人で扉を開けた。

パン!パン!パパン!

その瞬間クラッカーの音が鳴った!

「「「あかり!(お姉ちゃん)お誕生日おめでとう!」」」

「…えっ?私今日誕生日だっけ?」

「そうよ!もしかして忘れてたの?」

「あかりらしいなーははっ!」

お義母さんは呆れており、お義父さんは笑っていた。

「あのー?毎年お姉ちゃんはこうなの?」

「ええ、毎年よ!他人の誕生日は覚えてるのに自分のは覚えてないんだから呆れちゃうわよ。」

「あはは…でも、ありがと!覚えててくれて!」

「当たり前でしょ!私たちはあなたの親よ。さてと、じゃあご飯にしましょう!もう出来てるから、あかりは着替えて来なさい。」

「はーい!」

お姉ちゃんは返事をすると部屋へ行き着替えてきた。


「それじゃあ改めて!あかりお誕生日おめでとう!」

「「おめでとう‼︎」」

そうして私たちは夕食を摂るのでした。

夕食を食べ終わるとプレゼントをお姉ちゃんに渡します。まずはお義父さんから2本の木刀が、お義母さんからはスパイクシューズがお姉ちゃんへ贈られました。

そして、いよいよ私の番です。

「あ、あのお姉ちゃん!」

「なに?さくら?」

「わ、私からはこれです…」

変に緊張して敬語になってしまった。

「えっ?さくらからも!ありがとう!」

お姉ちゃんは袋を開いて中身を見た。

「おおー練習用のスポーツシャツだね!しかも…さくらの花びらのエンブレムが付いてる!」

「うん!これがいいかな?っていつも応援してるって意味で…」

「さくら!ありがとう!」

私はお姉ちゃんに抱きしめられました。やっぱりお姉ちゃんに抱きしめられると気持ちいいです!

こうして無事に特別な一日は終わりました。

という事で百話目到達です。

なのでお祝いという事であかりの誕生日回にしました。

この百話までの中で一番活躍したのはあかりなのでそれを労うという事での今回の話でした。

気に入って頂けたら幸いです!


それではここまで読んで頂きありがとうございました!

次回更新もお楽しみに!

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ