1-1.王の誕生
漆黒の夜空の下で、天界とバビロン城の境で、とある40歳ぐらい人間男子のような姿をしている魔族が、生まれたばかりの赤ん坊を抱きながら、疾駆している。彼の後ろには数千の追っ手がいる。
男の目的は魔界に帰ることだが、彼の死を望んでいる神々たちは、そんな千載一遇のチャンスを決して逃すわけにはいかないのだ。とっくに魔界への道に伏兵を配置しており、男は幾重にも包囲されました。
目の前には無数の追っ手、後ろには険しい切岸。切岸の底にあるのは冥界の深淵と呼ばれている巨大なブラックホールだ。この景色は、本能寺の変で織田信長が明智光秀の軍に囲まれていた時とよく似ている。もう逃げ場はない...
「もう逃げ道はないぞ。降参しろ。」
天界の主ロースが話した。
「お父さん、お願い...アルフォンスを見逃して...」
女神ビーナは泣きながら嘆願しました。
アルフォンスは抱いている生まれたばかりの赤ん坊を見て、「卑怯もの」と叫んだ。
赤ん坊がいなければ、千軍万馬でもアルフォスを捕まえるのは容易ではない。思案深いロースが、このチャンスをずっと待っていた。
魔界王アルフォスと女神ビーナの息子、彼の誕生は、一気に六界のバランスを崩した。
赤ん坊の将来は魔王になるのか?神様になるのか?それとも??
はじめて小説を書いてみました。
評価よろしくお願いします。