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日常

 小学校5年生だったわたしは、学校に友達が全くおらず、学校でも浮いた存在だった。


それでもわたしは、寂しくはなかった。


なぜなら、家に帰れば家族が居て、家にはお気に入りのお洋服にぬいぐるみ、そこは、確かにわたしのお城だった。部屋中に溢れるぬいぐるみの中でも、特にお気に入りのぬいぐるみがあった。


それは、かわいくて、ふわふわで、くりくりのおめめに小さい鼻、首に赤色リボンを巻いた茶色のくまさんのぬいぐるみ。


誕生日に玄関に置いてあったそのぬいぐるみの送り主は結局、誰か分からなかったけど、誕生日だったことと、「お誕生日おめでとう」というメモが挟まれてあったことから、きっと、誰かからの誕生日プレゼントだということでわたしの物になった。


そのぬいぐるみは"くまさん"と名付けた。


見たままだったけど、わたしにはネームセンスというものはなかったので、この名前になった。


このぬいぐるみがわたしの家に来た初めの方は、食べているときも、寝るときもずっとそばにいて、ずっと一緒だったけど、3ヶ月後には、一緒に行動することもだんだん減っていき、

わたしが6年生に進級する頃には、一緒に寝ることもなくなっていた。


その頃、新しいクラスで友達ができたわたしは、今までの内向的な性格は影を潜め、活発になり、家にいること自体が少なくなっていた。

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