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プロローグ
あの日の出来事。
ある日、くまさんに出会った。
ある日、学校でくまさんに出会った。
くまさんは、私が持っていたぬいぐるみよりも大きい。
くまさんは、私の友達。友達。
くまさんは、、、、
今日、クラスで「森のくまさん」を歌った。
高校生にもなって。友達の真由美は、バカらしいと言っていたけど、私はこの童謡が好きだった。
なぜなら、私はくまが好きだからだ。
何で歌うことになったのかというと、私の通う学校は支援学校と一年に一回交流していて、その学校の子達のために歌うことになったからだ。
やる気のない間延びした声が教室に響く。
その最中私は、小学生の頃のことを思い出していた。