6話
セガレ「君には絶対に入って貰いたい。ここには、十分に魔力を持った者 心が汚れていない者が加入出来る。それぞれの者には“階級”ってのがついて来て、より多くの魔力を持った人から 上がって行くんだ。最高が5だよ」
ヘェ?
セガレ「みんなは階級を必死で上げようとする。」
棗「それによって街が安定して行くって?」
セガレ「そう、あたり♡」
棗「俺に資格があるとか言いたいわけ?」
セガレ「入った方が今よりはマシになるだろう?知ってるよ?君の過去」
・・・過去だって?
棗「なにいってんだよ・・・」
セガレ「まきちゃんだって君と一緒だよ?同じように重い過去を背負っているハズだ」
わかったような口振りしやがって・・・
セガレ「言ってあげようか?君は最近まで罪人だったんだろう?」
一瞬にして空間が凍りついたような感情。
なんで知ってやがる・・・!!
棗「何言ってんだよ?」
セガレ「悪いけど そのまんまでしょ?元いた学園校長へ暴行。違うかい?」
なんで知ってんだよ!!読心術の気配なんざ一切ねぇのに!!
セガレ「不思議だろう?教えて欲しいかい?僕が知っている理由」
棗「言ってくれるって?真上から見下しやがって。いいよ、話せ」
セガレ「全部ここに溜まっている魔力を使ってのものさ。上級者なら誰だって勝手に使えるよ。便利だろう?」
・・・街の為に溜めてる魔力を使っていいのかよ、ここが
セガレ「まぁ、別に無理して言わなくてもいいけど★過去の話だろ。気にすんな」
棗「話が長い。最終的に俺はどうすりゃいい」
ああ、疲れた。まだ日も出てない朝っぱらだからな。ねぇみーんだよ、俺は
セガレ「問題なしに上級者の5だよ。君の魔力は僕にも伝わる程だ。」
棗「何?活動とかしなきゃなんねぇの?」
セガレ「魔力を向上させる為に指導がつくからね。時間通りに集合場所に行けば問題ないよ。」
ふーん。あの学園より楽だな。
セガレ「階級5は今日無いよ。よかったねー♡明日はあるけど。ま、頑張って。ハイ、終わり。帰っていいよ。 ついでにまきちゃん 読んで来て」
棗「どこにいんの?」
セガレ「そこの紫の扉から行けば、望む人の場所までいけるよ」
ヘェ?性能いいじゃんか