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18話

油断しすぎていた犬井の足元から、激しく何かが燃える音がした。

パチパチ…パチパチ…


その音と同時に 地面に地割れが起きた。

犬井を中心に…ジワジワと…


「なっ…何だこれ…!!」


地面の割れ目から勢いよく燃え盛る炎は お構いなしに犬井を囲む

あと2m…1m…30cm…


あと30cmで犬井の肩に当たる。

当たれば…大火傷だ


「油断は禁物。 周りを見ろ、犬井君…」

地面から出てきた棗は言った。


犬井は全身から恐怖を撒き散らしたように震えていた

「やめろ…やめろ…」


「やめて欲しい? んじゃ約束…守れよ」

棗は地面から完全に出た。 その途端に先程まで割れていた地面は元に戻り、炎はなかったかのように消えた。


「…お見事」


「うるせぇよ」

珍しく関心した表情を見せたセガレに、照れ隠しの様な行動を見せた棗。



その頃 まき......

セガレに時間を言われなかったため、先程のバトル? があった時もスヤスヤと深い眠りについていた。


現在午後の13時25分。 相変わらず眠っているまきがいきなり起きた

「…誰かいるね?」


まきはかなりの臆病だったために、すぐにコピーで透視魔法を使った

「誰? …おかしい、見えない」


だけど何かいる。 ただの思い違いかもしれない、私がただ変に思いすぎなのかもしれない。 けどどうしても何か気配を感じるようだ


ガシャ......


真隣の窓から物音がした。 急いで振り返って見ると......

「ふぅーん? 寝起き初めて見た」

「なっ…!!?」


窓の外にある太い木の枝に座る龍雅 棗。

何か感じるといつもコイツがいる


「寝起きにしては遅すぎねぇか? ま、俺と1時間しか代わりねぇか」

一人でじゃんじゃん進める棗を、私はただ見てるしか出来なかった。


「何の用? てゆうか、危ないよ」

「セガレが番人の仕事があるんだよ!! とか騒いでたぞ。 んで、何か知らんけどあいつがお前読んでこいって。 男の俺にってバカじゃねぇの」


番人の仕事があるって......

時間…言ってないよね

「やっぱ 言われてねぇか、お前も」


「ま、いちよう早く行っておいたほうがいいぞ。 正門まで来いって」

明るい色をしたガムを噛みながら棗は言った


「......だからって俺のこと優しいとか思うなよ」

…見抜かれたらしい


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