16話
…教室がざわついた。
……、こいつが犬井って奴か。
棗「お前が犬井?面白い奴だな」
女子みんなの目の色が変わった。
見たくない程のハートの目。…そうゆうことか
犬井「お前…昨日まきと一緒にいた…!!」
…は?
犬井「そうだろ?一緒にいたろ?隠すなよ…」
犬井は焦っていた。まるで…大切な人が奪われたかのように。
棗「なにいってんだ、お前」
いきなりアイツの話 されてもなぁ…
棗「1年前からの付き合いだよ。アイツがどうした?」
魔法…使おうとしても教室全体が制御らしい。
犬井「…お前…ちょっとカッコいいからって!!!!」
棗「…この状況で褒めんなよ…」
ガチャ…
また扉が開いた。 入って来たのは…
セガレ「ハロゥ☆アレ?君たち会っちゃったかww」
笑い事じゃなくなってるけどな。
セガレ「まきちゃんは ここの人じゃないよ。あの子は番人になったんだ、棗君は…ここだけど」
犬井「番人に!!?変なこと考えないで下さいよ 隊長!!」
棗「…変なこと?」
セガレが棗に向かって微笑んだ
セガレ「あのことは 涼介から聞いたんだよ」
棗「あのこと…?もしかして…」
…つか涼介?…秋山?…聞いた?
何?知り合いかよ オイ。
セガレ「…犬井君。どうやら棗君は ここでの立ち位置が気に入らないらしいよ?」
棗「…違う。長とかいらねぇだろって言ってるだけ」
同じようなもんか。
犬井は、グラグラと体を震わせているにつれ、顔がだんだんとイカツクなってきている。
犬井「いい度胸だな!!オイ!!!!んなら勝負しようじゃねぇの、あぁん?」
なーにきれてんだよ。
女子A「ウソッ!!?龍雅 棗って ついこの間の騒ぎを止めた…?」
男子A「あの務所から出たばっかっていう 問題児!!?…嘘だろ…」
一気にざわめき返した。
幸運なことについ最近まで俺が務所いたとかまでは 渡ってないらしい。
犬井「そんなどうにも何ねぇって!!ほら!!かかってこい!!」
棗「かかってはいきたいが…場所が悪いだろ?ぶっ壊れてごちゃごちゃ言われんの嫌だし。」
ちょっと困った顔をした犬井。なにを考えているかは制御されているから 分からない。
セガレ「場所なら沢山あるさ。ついておいで」
反対しねぇのか。やりにくい相手じゃなくてよかった。
セガレ「さ、おいで。ここが裏庭。十分な広さだろう?」
犬井「ヘェ~…、こんな場所もあったのか」
さっきの商店街の半分はある広さ。
周りには邪魔をする障害物は何もないし、地面は全面雑草だらけ。
こんなところで戦っていいのだろうか
魔法ブチまけたら 一瞬で火の海だぞ。
棗「オイ、ここ どうなってもしらねぇからな」
セガレ「大丈夫、大丈夫☆計算済みってもんよ」
満遍の笑みで言ってきた。
ここには制御はないらしい…
読心術使えば…行動は全て分かる
犬井「おっしゃあ!!!!行くぜ!!」
勢いよく腕をまくった犬井は、いかにも もう前から倒れそうな程足を踏み切った
俺の魔力じゃまだ 相手の魔法まではわからない。
ま、その方が面白いけど
棗「そっちから来なよ」
犬井「あぁ…いってやるよぉおおおおぉおっ!!!!!!」




