15話
チュンチュン…
鳥のさえずり… 平和なもんだな…
…12時半…もう昼か… どうすっかな、二度寝するか…
?「なーつーめーくーーん。おーきーてー」
棗「…んぁ?」
思いっきり声…聞こえたよな…?
嫌々 起き上がった。
ギュム…
と音がする前まではまだ 機嫌がよかったのに
?「うあっ!!顔潰してるぞ お前!!」
棗「なっ…!!この包帯野郎、勝手にはいんなよ!!?」
セガレ「失礼な!!君が起きないのが悪いんでしょ!!」
だからって、入るこたぁねぇだろ…
セガレ「今日が活動日!!言ったよね?昨日」
棗「時間言ってねぇだろ… あとでとか言って置いて」
セガレ「…言い訳無用!!廊下の青い扉に入れば教室に行けるから、おk?時間割表とかは行けばもらえるよ。ほら、行っておいで!!」
…ああ もう。
寝むくてしょうがない… 顔洗ってから行くか。
青い扉… あった。結構な端だな、入りにくい。
ガチャ…
棗「…?」
おかしい
棗はとんでもなく開けにくい扉を思いっきり引いた。
…その途端。
キィッ…
棗「…!!」
グラッ
扉の上に…熱湯が入った金属バケツ。
…へぇ?回りくどい悪戯だな
棗「てめぇらガキだな?」
ガシャッ!!!!
思い切り回し蹴りをした棗。熱湯は教室全面に飛び散った。
全員「あっちぃぃっっっっっっっ!!!!!!!!!!」
棗「……」
部屋のあちこちに丸わかりな罠発見。
熱湯浴びれば暴れ出すとでも思ったか
棗「……新人はお断りってやつ?」
他人事のように言い放つ。
人「一度にレベル5だからって調子にのんじゃないわよ!!」
ここの長らしき女子が言った。
棗「……別に のってねぇけどな。何?読心術使えるやつとかいねぇの?いれば証拠になんだけど」
さっきの女子以外 全員は恐れでも知ったかのように目を丸くして黙ったまま。
居辛いんだよね、こうゆう空気。
?「……この人…本当にのってないですよ…」
気の弱そうな少女が言った。外見は…小学生。
棗「ありがと、俺の名前分かる?…君は…リカ」
違和感が感じた。苗字が浮かばない。
リカ「龍雅…棗さん?」
あちらも感じているようだ。頭に思い浮かべているのは…オレンジ色の髪をした男。
人2「犬井さんと同じ構成の名だ!!」
犬井?オレンジ色の男か?
ここ… 力の差とか作ってやがるな。
くっダラねぇ…
棗「……」
?「…誰だ、お前」




