1話
お前はまだ知らないんだ。
この世界の真実を
表、裏のように大きい空間ではないが、ちゃんと存在するんだ。
お前はこの世界を変えることが出来る。
立ち向かえ、王
行くんだ。我が騎士 “中間の王”よ!!
一年前の5月。
いつもと変わらない学園に事件が起きたのは誰も予想しなかった。
棗「お前か!!今までの原因は!!」
それは滅多に物音が聞こえない校長室でおきた。
棗は心に反抗出来ず、思い切り手に炎を身につけ殴った。
校長「いったぁ・・・。ハハ・・・暴力反対・・・」
校長に力強く当たった炎は お構いなしに校長室を焼き尽くそうとしている。
棗「今まであんなことをしてよくのうのうと生きてるな!!」
校長「あんなこと?あぁ、気付かれたか。全く、無駄に鋭い子になっちゃって」
誤魔化すなよ。馬鹿野郎!!!!
校長の顔を目掛け殴りつけた。
棗「黙れッ・・・!!!!」
校長「・・・」
なんなんだ コイツ。黙れと言って聞く程 素直だったか・・・?
喋ろよ・・・裏のことで聞かないとなんねぇことが山ほどあんだよ!!
棗「なっ・・・がはっ!!!!」
いきなり棗の下半身に激痛が走った。下半身には見覚えの無い、黒い大幅なアザらしきモノが何個も出来ていた。
校長「無茶な子だ。一回で辞めればいいモノを」
さっきまでとはまるで違う雰囲気が漂った。校長は、年に合わず、12歳の身で校長になっているかなりの実力者だった。