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エピローグ
私は炎の中から、ゆっくりと立ち上がる。
血を滴らせながら、墜落したガンシップから離れていく。
しばらく歩いた私は、薄暗い森の中で倒れ込む。
辺りには深い霧が立ち込め、とても寒かった。
私はまだ生きていた。
私は死ななかった。
私の心を支配する憎悪は消えていない。
あとどれだけの血を流せば、
あとどれだけの命を奪えば、
あとどれだけの心を壊せば、
私は満足するのだろう――?
私の夢は、真っ赤に染まった赤い夢は、終わらない。
私の逆襲は始まったばかりだ――。