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それは突然の出来事だった ~前編~

まだまだ本編をちょいとかじった程度です。

これからもそんな感じになるかもしれませんし、下手をすればコメディのくせにコメディみたいにおもしろくないかもしれません。そのときは勘弁してください。

しかも冬設定で考えていたお話なので季節感が~…という感じです。

それでもOKな方はどうぞはんなりまったり見てやってください。

♪ヘ(^O^へ)(ノ^O^)ノ♪

「うぅ、さみー」

 それは12月22日、あと2日でクリスマスイブ。

 そして学生達が大喜びする冬休み。

「……はぁ」

 そんな時期だっていうのに、おれ、タロウは一人ため息をついた。

 ちなみに名前をカタカナでやっているのは気にしなくていい。

 おれの気分だ。

 もし、漢字がいいのならどうぞ勝手に「太郎」でも「田路卯」でも読んでおいてほしい。

 おれは冬の寒空の下、一人で街中を歩いていた。

 なんでこんなにも学生がキャッキャッウフフしまくっている頃におれがため息なんかをついていたかと言うと、理由は一つ、冬休みにすることがないのだ。

 え? 学生はするべきことがたくさんあるだろって?

 じゃあ、一から説明するとしよう。

 まず、部活。

 おれは何部にも所属していない。

 運動が嫌いというわけじゃない。

 それどころかおれの唯一の得意分野とも言える。

 けどなぁ……。

 いっちゃぁ悪いかもしれないけど、うちの中学の運動部はっきり言ってめちゃくちゃ弱い。

 おれが中学に入学して部活見学があった時、どこの部活でも「お試し試合」みたいなのがあったのだが、どれもこれも一発で勝てた。

 ライバルと言えそうなやつもいなかったし、競える相手がいない部活なんてなんとも悲しかったので、いっそのこと入らないことにした。

 次に勉強&冬休みの宿題。

 パス。

 そして彼女とのデート。

 彼女絶賛募集中。

 ちなみに言っておくがおれは別にモテないわけじゃない。

 ピカソや龍馬のように生まれてきた時代が早すぎたのだ。

 そう、これはおれが悪いんじゃない、おれの魅力に気づかない女の子たちが悪いんだ……!!

 あれ? でも確か龍馬って女の人にモテまくってたんじゃなかたっけ?

 ……裏切り者!!

 などと心の中でどれだけ龍馬に文句を言おうと、叫ぼうと冬休みを過ごすいい案は出てこない。

 (ついでに彼女になってくれる人も出てこない……)

 普通に友達と遊ぶという手もあることはあるのだけれど、せっかくの中学1年生の冬休み、何かいつもとは違う特別なことをやりたい。

 そう思ったときだった。

 おれの視界が突然真っ暗になり、だんだんと眠気が……。



「ここは……」

 おれが目を開けると薄暗い部屋のようなところにいた。

 まだぼんやりとした頭で周りを見渡す。

 電気がついておらず、壁はコンクリートみたいだ。

 意識がはっきりとしてくるとやっと自分が置かれている状況に気がつく。

 なんとおれはいすに座らせられロープでぐるぐる巻きにされていた。

 もちろんすぎて言うのもなんだが……動けない!!

 これは明らかにヤバイ。

 間違いなく、おれはとんでもないことに巻き込まれている。

 おれの直感がそう思った。

 でもおれが一体、何をしたというんだ?

 冬だって言うのに背中に冷たい汗が流れる。

 おれは普段滅多に使うことのない脳をフル回転させる。

 (ちなみに脳をフル回転させるって言ったけど本当に回すんじゃない。ただ働かせるって意味で……え? そんなこといわれなくったって分かってる? え、じゃあ初めてこの言葉を聞いたとき本当に脳を回しまくったと思ったのおれだけ?)

 もう一度、おれは一体何者なのかを確かめる。

 おれの名前はタロウ。どこにでもいる平凡な中学一年生であって、どこかの国の王子ではない。

 別にどこかの組織の秘密情報を握っているわけでもない。

 得意なことは運動(特に球技系)、苦手なことは勉強(特に体育以外)。

 おれは冬休み、何をしようかと街をぶらりぶらりと歩いていた。

 するといきなり……。

 犯罪に巻き込まれる理由がまったくわからない。

「一体、なんだって言うんだ……?」

 おれがそうつぶやくと部屋の隅にあったらしいスピーカーから『プツッ』と電源が入る音と学校の校内放送みたいに『ピーンポーンパーンポーン』と音が流れた。

 そして……。

『なんだかんだと言われたら!!』

 黄色いねずみを狙うやつらの口癖(?)がスピーカーからすごい音量で流れてきた。

『バッカ!! 盗作とかで訴えられたらどないするつもりやねんッ!!』

 すぐにさっきとは違う関西弁の声と『バシンッ!!』というたぶん頭部辺りを殴った音がした。

『大丈夫だ! そんなときのためにこいつがいるんじゃないか!!』

 さっきの黄色いねずみが負けじと言う。

『ん? それはぼくのことかい?』

 また新しい声が聞こえる。

 ちょっとナルシストを予感させるしゃべり方だ。

『お前、一応幼馴染のやつを金の道具として使うな!!』

 関西弁が文句を言う。

『別にいいだろ? 本人そこらへん特に気にしてないんだから』

 黄色いねずみがサラリと言う。

『ぼくは心が広い人間だからね』

 ナルシストが言う。

 どうやらいるのはそいつら3人だけらしい。

 声で聞く限りは3人とも男だ。

 しかしシリアスな雰囲気だったのが一気にギャグ系へと変わっていく。

 一体、何がなんなのか本当にわからない。

 放送では未だに3人がごちゃごちゃと話し合い、おれはまったくの無視である。

 もう、もう……。

「一体どういうことなのか、誰か説明してくれ~!!」

 

この小説のキャラクターはもともと自分が中学の演劇部員だったときにエチュード(簡単に言えば台本がない、ショート劇)のなかに出てきたキャラクターの名前たちです。

自分と同じ斑の子がタロウたちのイメージ画を書いてくれたのでそこから自分が勝手にこの話を書き始めました。(エチュードのときとはみんなキャラも設定もいろいろと変わっちゃったんですけど…)

ちなみに自分が演じた子はまだ出てきません。

当分先です(笑)

最後に、ここまで読んでくださった皆様本当にありがとうございました。

できれば次回も見てやっていただけないでしょうか?(笑)

そして、この物語のきっかけをくれた演劇部のみなさんも本当にありがとうございました!!

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