表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
神様代行ー心優しき少女と傷ついた神の契約ー  作者: みい


この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

4/28

第四章「初めて抱く恋心」

今回は新たな代行に取り組みます。どうか青葉の純粋な導きを応援してくださると嬉しいです。


『神様、どうすればいいの……』


青葉の耳に、少し震えて囁くような声が聞こえた。


誰かの祈りを感じたと同時に、

脳裏にふんわりとイメージが伝わってくる。



頭に浮かんだのは、高校三年生の少女。


片思いで悩んでいるようだ。


その表情からは、切なさがにじみ出ていた。



青葉は胸の奥が、きゅっと締めつけられた。



誰かを好きになる。

そんな特別な気持ちの中に、覆い尽くしそうな影を感じた。



少し不安げな青葉は、ゆっくりとシンを見てその表情を伺った。


「……難しい祈りだ」


それだけ言って、シンは視線を窓へと移す。


青葉はその横顔を見つめながら、軽く一つ息を吐いた。


手をぎゅっと優しく握る。

そして、流れてくるイメージに、ひときわ集中した。


それは少しずつ鮮明な映像として見えてきた。



彼女の名前は中原 桜。


芯が強く、どこか人を安心させる優しさを持った少女だった。

気づけば、視線を向けてしまう――そんな佇まいをしている。




夕暮れの教室の窓辺。


グラウンドからは野球部の活気あふれる声、快音を鳴らすバット。


遠くからは吹奏楽部の美しい音色が心地よく響いていた。


夕焼けに少し照らされた彼女の髪がブロンズがかる。


時折吹く風が心地よい夕暮れ時だ。



グラウンドそばの花壇では、汗を流しながら手入れをしている男性がいた。


少女はまっすぐな瞳で見つめている。



年齢は25歳くらいだろうか。


国語の担当をしている臨時講師だ。


雰囲気が柔らかく、若いこともあり、赴任当初から生徒に人気がある。




幾度となく告白をされた経験がある桜だが、人を好きになることなど今までなかった。


いや……好きになるはずがなかったのだ。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ