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神に気に入られた竜!!  作者: 水無月 皐月
第一章 竜
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リュシオンは皇子さま。

 最近、運動会の練習などで大変疲れてる。

 やっとの更新。





 ヴェルーナは、リュシオンの面倒を看ることにした。

 リュシオンの傷は、十か所。

 切られた傷や、撃たれた傷がほとんどだ。

 と、一つだけ他の傷とは違い、背中の端から端まで大きく切られた傷があった。

 その傷は、治りかけだった。

 ヴェルーナは、不思議に思った。

 背後を取られるなど、戦に出るものとしての恥。

 しかも、傷は治りかけ。


 (この背中の傷はどうしたんだ?)


 リュシオンに聞いた。


 「ああ、その傷か。それは俺の父、ダントン国の王、シュベルツ・ル・アヴェルト=ダントンに切られた傷だ。」


 (何故、お前の父はお前を切ったのだ?)


 「俺が、戦争に行くと言ったからだよ。「戦争に行くなら、これに耐えろ。」と言って、切りかかってきたんだ。まぁ、なんとか生き延びたが。」


 (お前は、王族か?)


 「ああ、俺はダントン国第一皇子、リュシオン・ル・アヴェルト=ダントンだ。何時から気が付いていた?俺は、言った覚えはないが。」


 (ふん、そんなの簡単だ。お前のその髪だ。)


 「髪?」


 (お前は知らぬのか?金は、王族の色なのだぞ。勉強不足だな。よく、皇子などやれたものだ。」


 「そうだったのか・・・。それなら・・・」


 (それなら?)


 「それなら、お前は王族になるのか?」

 

 (何を言っている。私の色は、白だ。王族ではない。)


 「何を言っているんだ。お前の色は、白金だぞ。決して白ではない。」


 (白金だと?私の何処に白金がある。)

 

 「お前の鱗だ。」


 (そんなわけないだろう。私は白だ。)


 「いいや、白金だ。」


 (白だ。)


 「白金だ。」


 「グギャーーーーーーー!!(白だ!!)」


 ヴェルーナの怒声に、リュシオンは肩を震わせた。

 その日以来、リュシオンはヴェルーナは白金だと言わなくなった。

 

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