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神に気に入られた竜!!  作者: 水無月 皐月
第一章 竜
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箱庭の外は騒がしい









 神竜になってから、一か月。

 ここの森の暮らしには、慣れた。

 ここの森は、人々は『箱庭』と呼んでいるらしい。

 このことは、あの俺様の神が教えてくれた。

 名前の由来は、森の周りが大木で囲まれているから。

 ヴェルーナは、一度それを確かめるため森の周りを飛んだ。

 確かに、大木が森を囲んでいた。

 箱庭は、神聖な場所らしい。

 入るのも許可が必要で、滅多に人は入ってこない。

 それに、不思議な生き物もいる。

 例えば、頭と胴体が虎。しかも、頭は二つ。

 尻尾は、蛇の変な生き物。

 普通の生き物も居るが。

 ヴェルーナの日課は、小鳥と一緒に昼寝をすること。

 毎日、昼寝をしていた。







 ―――――――――







 ヴェルーナは、いつものように昼寝をしていた。

 薄目を開けて、小鳥たちを観察する。

 小鳥が動くたびに、心が癒される。

 小鳥が、度々ヴェルーナをつつく。

 それもまた、癒される。

 と、爆発音が聞えてきた。

 小鳥は、驚いて逃げる。

 ヴェルーナは、イラついた。

 癒しのひと時を、邪魔されたのだ。

 まだ爆発音が聞える。

 続いて銃声。悲鳴も聞こえてきた。男のものだ。

 どうやら、箱庭の外から聞こえるらしい。

 ヴェルーナは、木よりも高く空を飛んだ。

 箱庭の外を見る。死体が転がっている。

 血が森を囲っている大木に付いている。

 女、子供は居ない。

 男だけ。

 戦争をしているのだろう。

 気が付いたらヴェルーナの横に、神がいた。


 「むごいな」


 神が言った。

 

 「ええ」


 返事をする。

 両方の戦力は互角だ。

 どんどん兵士が減っていく。

 このままじゃ、全滅するだけ。

 意味がない。

 ヴェルーナは、戦争が終わるまで見ていた。

 結局、引き分け。

 ヴェルーナは、また眠りについた。


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