恋に目覚めた
どうも皐月です。
今回はリュシオンのお話?です。
ではどうぞ。
リシェーネを、壁に押さえつけた。
「え?」
リシェーネの目が見開かれる。
リュシオンは、リシェーネの可愛らしい唇に、自分の唇を重ねた。
リシェーネの、青い瞳が更に開かれる。
「何す…ん。」
喋ろうとして開かれた口に、リュシオンは下を入れた。
リシェーネが、崩れそうになったので左手で支える。
「んん…。」
リュシオンはガバリと起きた。
「何だ今の…。」
驚きのあまり、呆然とする。
心臓が高鳴っており、体が火照っている。
「カイン。」
扉の向こうに居るカインを呼ぶ。
「お呼びでしょうか。リュシオン殿下。」
その言葉は、嫌味が込められている。
だが、今のリュシオンを返せるほどの余裕はない。
「殿下?どうかしました?」
カインが、リュシオンの顔を覗き込む。
そして、リュシオンはさっき見た夢の事を話した。
「あー、それは、恋ですね。」
「こ、い?」
「そうです。殿下は、リシェーネを見ただけで心臓はドキドキしますか?」
「ああ。する。」
リュシオンは、何故分かったという顔をした。
「それは恋です。」
「俺が、リシェーネに?」
「そうです。」
リュシオンは、呆然とした。
(そうなのか?)
リュシオンは自分に聞いた。
「初恋ですね。」
カインが、ニヤニヤしながら言った。