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神に気に入られた竜!!  作者: 水無月 皐月
第二章 メイド
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リュシオン付きのメイド






 


 「これでいいわ。」


 メリッサが、リシェーネの頭に水色の帽子をかぶせてくれた。

 それは、お団子結びしていた髪にピッタリとはまった。


 「あの、白い帽子じゃないんですか?」


 他のメイドは、白い帽子だからだ。

 リシェーネが問うと、メリッサは笑った。


 「リュシオン殿下付きのメイドは水色の帽子をつけるのよ。」

 

 「そうなんですか。」


 リシェーネは頷きながら言った。


 「今日からあなたは、リュシオン殿下付きのメイドよ。」


 一週間、ミッチリとメリッサにメイドになる為の作法などを学んだ。

 普通では、一カ月かかるそうだ。


 「さ、リュシオン殿下に挨拶に行きなさい。」


 メリッサに押されて、メイドの更衣室から出る。

 十分ほど歩いたところにあるリュシオンの部屋のドアを叩く。


 「入れ。」


 と、リュシオンの声が中から聞こえてきた。

 ドアを開けると、リュシオンが書類と向き合っていた。


 「リシェーネ、教育は終わったのか?」


 「はい。これからお世話になります。」


 リシェーネはにっこりほほ笑んだ。







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