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神に気に入られた竜!!  作者: 水無月 皐月
第二章 メイド
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仕事は何ですか?







 「これが仕事だ。」


 リュシオンが、紙を差し出してきた。

 そこに書いているのは、メイドの心得が書いている紙だった。


 「メイド?」


 「そうだ。俺の専属のな。」


 一緒に横に座っていたベレーデが目を見開きながら言った。


 「何だって!」


 「悪いのか?」


 リュシオンの威圧的な空気に、ベレーデは口を噤んだ。


 「ありがとうございます。何時出発するんですか?」


 「明日の夜明けだ。準備しろ。」


 「はい。」


 リシェーネは微笑みながら言った。

 

 「ベレーデ、今までありがとう。何時か恩返しに来るわ。アイアンにも伝えておいて。」


 「リシェーネ…。」


 ベレーデは、リシェーネに抱きついた。


 「辛くなったらいつでもおいで。リュシオン殿下と、カインには気をつけるんだよ。」


 「はい。」








 太陽が、徐々に姿を現し始めた。


 「行くぞ。」


 リュシオンが言うと、馬が走り出した。

 リュシオンは、カインとリぜとフィギという騎士だけ連れてきていた。

 リシェーネは無理やり、カインの馬にのせられた。


 「喋らないでね。舌を噛むかもしれないから。」


 カインが微笑みながら言った。町の女の子たちが黄色い声を上げそうだ。

 リシェーネはこくりと頷いた。

 馬は、物凄いスピードだった。

 二つの町を通って、あっと言う間に王都に着いた。

 王都の門が開くと、そこには沢山の人で溢れかえっていた。

 皆、リュシオンを見つけると頭を下げた。

 十分ほど行くと、大きな城が見えてきた。

 城の門が開くと、メイドや執事が礼をしていた。


 「お帰りなさいませ、リュシオン殿下。」


 そのメイドや執事たちが声をそろえて言った。

 リュシオンが、その中の一人のメイドに近づいた。

 そのメイドは、他のメイドの水色のワンピースとは違う、青いワンピースを着ていた。

 そのメイドの近くに行くと、カインが馬から降ろしてくれた。


 「メリッサ、このリシェーネの教育を頼んだぞ。」


 「かしこまりました。」


 メリッサは、頭をまた下げた。

 少しして頭をあげると言った。


 「リシェーネさん、こちらに来て下さい。」


 メリッサについて行くと、メイド用の出入り口があった。

 リシェーネは、深く息を吸いこんでドアの中に入った。





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