表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
神に気に入られた竜!!  作者: 水無月 皐月
第一章 竜
13/37

変化の神、バイオリーニ





 

 二日もヴェルーナは飛び続けた。

 そして、目の前には大きな洞窟の入口がある。

 洞窟の周りは、何の変哲もない森である。


 (ここだな。)


 洞窟の中に入ると、そこは薄暗かった。変わっていることと言えば、洞窟の真ん中にある大きな水溜りが和束に光っていることだ。

 ヴェルーナが辺りを見回すと、笑い声が洞窟中に響いた。

 そして、大きな水たまりの向こう側から、美女が出てきた。

 紫色の髪に、真っ赤な瞳の美女だ。

 服はシンプルなワンピースで、それが彼女を引き立てていた。


 「やった来たのね。待ちくたびれたわ。」

 

 そう言うと彼女は大きな欠伸をした。


 「私はバイオリーニ。変化の神よ。貴方の望みは元の姿に戻ることでしょ?」


 (その通りだ。)


 ヴェルーナがそう言うと、バイオリーニはくすりと笑った。


 「前とは真逆な願いよね。あ、覚えてないか。」


 (条件は何だ。)


 バイオリーニが、笑みを深めながら言った。


 「それをずっと考えてたのよ。そしたらね、いま思いついたわ。」


 (何だ。)


 「貴方を元の姿に戻してあげるわ。その代わり、――――――。」


 ヴェルーナは目を見開いた。

 彼女が告げた条件は驚くべきものだった。





評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ