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C.B.B.NEW FACE  作者: 怠慢兎
第一章・顔合わせ
64/83

64.くんくん( ´-`)金属クサイな

 マヌゥ達を乗せたトラックは、わざわざ砦の外壁伝いに迂回してアーサーの背後まで運んで来たそうだ。


「へっへっへっ、後ろから失礼、アーサー! 面白いもん見せてやるから、ちょっと待っとけ!」

「お前昨日負けた後の態度と違って偉くなったもんだな?」

「敗者は下だが挑戦者は上を目指す! だから口調は改めさせてもらうぜ!」

「お前も参加するつもりかよ……」

「当たり前だのクラッシャー!!! おまえらぁ!! 準備に取り掛かるぞぉ!!!」

「「「ドゥェェェイ!!!」」」


 トラック2台で運んでいたのは一軒家並の鉄の箱。ある程度離れた位置に停車すると、ガッツの部下達が固定具を外して箱が展開される。

 中身は"四連装GAU-8"、銃身は射手を中心に斜め四方に配置されているので正面から見ると大きな'X'の文字に見える。


注文(オーダー)通りに改造(チューナー)したYo〜. もちろんオイラの弾を装填済みで試し撃ちもさせたYo. 地面(グラウンド)への固定具(クランプ)冷却機構(クーラー)は後で返してもらうからYoroshikuネィ〜」


 そこへガッツが近付いて行って、陽気に根井に話し掛ける。


「ようネィちゃん! 工房空けてこんな所に居るなんて珍しいじゃん」

「Yo〜ガーッツ。オイラはテメーのネーちゃんじゃねーっての!」

「わかってらぁ!」

「「Hahahahahahahahahahahaha!!! ドォン!! うぅ!?」hahガァン!! ouch?!」


 ブラックがベレッタを大型化したような自動拳銃を構えてガッツと根井を撃つ。


「馴れ合いは後にしろ」

「痛てて……サーセン」

「Ohh……当てる(ヒット)なんて酷いじゃないかYo……」

「閣下の前だ。気を引き締めろ」

「ええ?!」キョロキョロ


 ブラックの言葉に慌てて周囲を見回す。一同が地面に影を見つけて上を見ると、空飛ぶ絨毯がそこに浮かんでいた。


「Wow! 我が祖国特産の"地離綿(ちりめん)"で作った絨毯じゃんYo!」

「頭上から失礼、面白そうな事をしているようだから、ここから高みの見物をさせてもらう。励めよ」

「! ハハァ!」

「精一杯の力を注ぎますYo」


 ブラックと根井が跪き、それに倣ってカールとガッツ達も跪いた。アーサーもブラック達と同時に跪いていたが、その姿勢のままでアイズマン卿に低く声を掛けた。


「それじゃあ下から失礼しますが、これだけの人員をお集めになったのはどういう事でしょう? ご説明頂けると幸いなのですが」

「おいアーサー!」

「構わない。突然の事で不信感を抱いたのなら気にしないでくれ。ただ私は昨日の結果に満足しなかったから、君が始めた事に乗っかったまでの事だ」

「ほぅほぅ、既に一部隊丸ごと潰しましたのにまた更に増員しましたね? お言葉ですがそこまでする程のことでしょうか?」

「何だ? 昨日の事を引きずっているのか? 今回については何も請求しないさ、後で書面にして渡すよう手配する。ブルドーザーも含めてな」

「ははあ……」ぺこり

「君ほど突出した戦士は稀だ。その力を存分に振るって見せてくれよ」

「ハハア!」


 眼下でアーサーがより深く首を垂れるのを確認し、アイズマン卿は絨毯の上の座椅子に座った。


「伯爵様がこれ程の使い手だとは知りませんでした」

「この程度、都の運送屋にでも行けばざらにいる」

「50人乗りの絨毯は最低でも9人掛りで制御するんですよ? しかも通常なら負荷を均一にしないとバランスを崩すと言うのに、たったの5人を適当に座らせてなんて信じられませんよ」

「些末な事を言うな。アルマンダー君、もっと肩の力を抜いたらどうだ? 絨毯の縁に齧り付いて見下ろす彼等のように、特等席で茶を飲みながら高みの見物をしようじゃないか」

(偏り過ぎて気が気じゃないんですってば! つうか高官の横で一緒に見物してる子供は誰だ?)


 その視線の先に居るのはユウである。隣には制服に幾つもの勲章を付けた高官が居て、アルマンダーは畏れ多くて近付けない。


「砲身を増やして負荷を分散し、更に回転させて空冷効果を生むか……面白い。単発の威力向上が流行りの現代に置いて目新しい着眼点だ」

(アーサー1人にこのお祭り騒ぎ、CBB(ぼくら)の評判もこれでうなぎ登りですね)


 アイズマン卿達を乗せた絨毯が十分な距離を取りながら旋回する。大きく弧を描くのを横目に、アーサーは二本目の煙草を咥えた。


「火が入り用ならコレ使いなYo〜」ボブォォォオ!!

「……アツ! 熱! もう着いてる、着いてるって!」ブンブン

「Ha Ha Ha! 火炎放射器まともに浴びてんのに、手で仰いでんのかYo?! しかも防がれちゃったしYo〜!?」

「クッソ、まともに吸わせても貰えねーのかよ」


 アーサーについての情報が乏しいからか、上空ではユウが解説をしている。


「アレは煙に強壮効果のある薬包なのです。一吸いでも吸うと10分は効能が利きます。一本分なら1時間と少々は持つでしょう」

「ほう、そんな物があるのか。ぜひ研究したいものだ」

「薬草類で煙草に出来る物は全部、アーサーが抱えているので、後日、幾らか融通してくれるよう僕からお願いしてみますね」

「うむ」


 そうこうしている内にCBBの怪我人達が復帰し、3台の銃座のアップグレードも完了した。地面に6本もの楔を打って固定し、砲身の一本一本には冷却機能を持った魔道具が装着済。

 射手にはビアンカ、マヌゥとナナラのペア、そして根井が担当することになった。


「ガラクタ野郎、一人でそいつ制御出来んのかよ?」

「余裕だYo!」

「誰に口聞いてんだ糞ノッポ! 先鋒ごときが出しゃばってんじゃねえ!」


 カールの物言いにガッツが怒って咎める。だがそれが逆にカールの鬱憤を爆発させた。


「ああ〜ん?! アーサーに負けたカスは引っ込んでろ」

「何だとお?! ゴードン中尉に勝ったからって調子に乗るなよ!」

「コラ! これからという時に何をしている!?」


 これにはブラックも仲裁に入らざるを得ないが、カールは更にヒートアップする。


「そもそも俺が協力を仰いだのはそこの根井って奴の所の技術部だけで、アンタらまで参加しちゃあ、CBBの意義が無くなっちまうだろうが!」

「う、既にゴードン中尉の部隊と共闘していただろう」

「それは俺が協力を要請した。だがアンタら2人は呼んでない。改造銃座(アレ)根井(コレ)を持って来てくれたのは感謝するが、ソレ以上は望んでいない。アンタ(ブラック)ならまだしも、テメー(ガッツ)は足手まといだ。消えろ」

「何だと?」


 一触即発の空気にブラックは頭を抱える。ガッツの部下達も殺気立ってしまっている。

 復帰したばかりのジェットとジェリコも対抗して睨みを利かせている。


「闘う相手は向こうだろう。ここで消耗していては本末転倒だ」

「この程度で消耗しやしねぇよ。玩具がねぇと闘えねぇ雑魚なんざ…」


 ブンッ! ビュアッ!!!


 目にも止まらぬスピードでガッツが殴り掛かる。


「……俺達(CBB)の相手にゃならねぇぇぇよ!!!!!」


 ボ゛゛゛゛゛゛゛゛゛゛!!!!!! バアアァァン!!!!

 ドシャッ……ゴロン………


 地面をバウンドしたガッツがゴロリと横たわる。口からはブクブクと血の泡を吹いていた。


「後始末は任せるぜ。部下の連中も忘れんなよ?」

「やれやれ、血気盛んは結構だが、私にまで噛み付いてくれるなよ?」


 そしてブラックはガッツの部下達を連れて車輌に乗って帰って行った。


「そこまでしねぇよ。……レオン! 何してやがる!? こっち来い!!!」

「ゴロゴロゴロゴロ……ニャフフフフフ! んえ? あ!? 何事ですかこれは?! ゴフッ?!」ドゴッ

「ずっとバイク愛でてやがったなこの野郎。的当ての練習だ、銃が使える奴に配備して来い」

「りょ、了解しました……」


 レオンと入れ替わりに聖職者のセイスがやって来る。


「途中で離脱してしまい、申し訳無く…」

「ようセイスのおっさん、御託はいいからバフを早速やってくれ」

「相分かりました サッ

 終わりました。」スッ

「よし。これから一斉掃射を始める! 銃を持っている奴はアーサー目掛けて撃ちまくれ! 持ってない奴は石でも何でもぶつけろ、なんならライトの光や水でも引っ掛けて嫌がらせしてやれ!

 俺は中で闘う! 着いて来たい奴は来れる奴だけにしろ! 行くぞ!!!!!」

「「「「「応ォォォォォォ!!!!!」」」」」

「撃てええええ!!!!!」


Burrrrrrrrrrrrrrrrrrrrrrrrrrrrrrrrrrrrrrrrrrrr!!!!!!!!!!!!!!!!!!!

Burrrrrrrrrrrrrrrrrrrrrrrrrrrrrrrrrrrrrrrrrrrr!!!!!!!!!!!!!!!!!!!x2

Burrrrrrrrrrrrrrrrrrrrrrrrrrrrrrrrrrrrrrrrrrrr!!!!!!!!!!!!!!!!!!!x4

〔○皿○〕>折角ここに来たからSa-. 早速オイラの自慢していいかい?


(;^ω^ ) >もう馴染んでやがる……自慢って?


 その5.根井のお仕事


(;@_@)>おいコラ俺のコーナーだぞ!?


〔○∀○〕>E〜じゃん別に、細かいことは気にすんなYo! という訳で、いつもの仕事でも言ってみようYo!!


(@_@)>ま、偶にはいっか。仕事って何してるの?


〔`○∀○〕>Yeah! オイラの肩書きは"需品科管理室室長兼技術部整備室特別顧問"って言うんだYo!


(@^@)>長ったらしいな? でも室長とか特別顧問とかくっ付いてるから偉いんだなー?


〔○ш○〕>そう言う認識で間違ってないYo〜. 訂正の精度をちょっと上げると、便利な管理者ってな感じだYo.


〔`○-○〕>主な仕事は需品科で(あら)ゆる備品の管理状況を把握しているYo! (趣味で保持してる物を除く)全ての銃火器類の数や整備状況〜日用雑貨の在庫状況とか、全職員の給与明細も把握しているYo〜.


(@_@) >ん? 給与管理って需品科だっけ?


〔;○3○〕>こ、細かいことはどうでもいいんだぁYo〜♪ 多分お宅とは違うと思うし〜そんな事より、オイラが情熱を注いでいるのが整備だYo!


(@∀@) >需品と整備で情報が行き交っていると、色々スムーズに行きそうだね!


〔○ш○〕>まあね。趣味で始めた整備が、技術的にそれまでの整備部を圧倒していて、古参職員に嫌がらせされたから需品科として部品を締めてやったら、いつの間にか特別顧問に任命されていたんだYo.


(@д@)>んな事するなら最初から嫌がらせより、観察したり聞くなりして腕を鍛えれば良かったのに。


〔○∀○〕>特別顧問になってからはそういう教える仕事も増えたYo! 最近は磨人(まじん)の技術に追い付く職人も増えて来ているしね。


(@∀@)>へ〜良いねー。ところで"磨人"って?


〔○∀○〕>オイラみたいな金属の身体を持つ人種だYo. 詳しくは次回に持ち越すYo! see you later!


(@皿@)>勝手に〆るな!

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