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野良猫はヤクザさんに拾われる  作者: 霞翠 ナチ
2/2

02,雨が降ったら

まだまだ序盤なので短いです。



 まずはしんこきゅう。

 ねこちゃんになったら、えーとね

 なにをすればいいんだっけ?


 いや、なにをするってなに?!


 ……おちつこう。

 まず、ねこちゃんになった。

 でも、けっこうしにかけ。

 よし。


 ほごしゃを呼ぼう。

 母ネコでも、拾ってくれるしんせつなひとでも。

 なんでもいいから!


 にゃー!

 にゃー!

 にゃー!

 ……

 …


 あれ、母ネコ、いないのかな…

 足音は聞こえるし、話し声もちゃんと聞こえるのに。


 みんな、わたしの声は、聞こえてないのかな。


 にゃ…



 いや、音がする。

 こっちに来る、音だ!

 

 にゃー!

 にゃー!


「ウルセェな」


 にゃ…

 あれれ、やけにドスがきいていらっしゃる…


「弱ってんだか、元気なんだか…」


 持ち上げられて、目と目が合う。

 にゃ…

 黒いサングラスに、日本人とは思えない灰色のかみの毛。そめたんだろうな。お母さんもそめてたし…おかあさん?そめてたっけ?ん?


「ありゃ。威勢の良さはどこいったんだ、コイツ」


 ちがう!もんだいはかみの毛をそめてるかそめてないかじゃない!

 この人が!ふんいきが!とっても怖いってことだ!

 

『チェンジ!』

 にゃー!!

『チェンジだよ!』

 ゔにゃー!

『いったじゃん!親切そうなヒトって!』

 ゔにゃーーー!!


「お、元気じゃねぇの」


 悲痛な声もむなしく、その、テレビでやっていた、“不良です!” みたいな見た目の人はわたしをふところに入れて再び歩きはじめた。

 いやだ!まって!だめだ!


 わたしは、いい子になるんだもん。

 賢くて、とってもたよりがいのある、

 いい子どもになるんだもん。



 ……あれ、だれのために?




私はキノコ派です(知らん笑

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