表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
16/41


うう~~~~~

今日は朝からなんか変だよ。

へくっちょん。ああ、またしちゃった。ぐずっ。


なんだか鼻がむずむずするんだ。

それに時々、変な掛け声が出ちゃう。

ぼくどうしたのかな。

朝目覚めたときからずっとこんな感じ。昨日何か変なことしちゃった? 変わった事あったかなぁ?


昨日のことをよく思い出してみよう。

昨日は風が強かったんだよね。あんまり強い風だから、村のあちこちのお家が崩れたんだ。

ぼく、びっくりしたよ。

まあ、村のお家はぼくにも簡単に壊せるくらいなんだけどね。

それでもぱたぱた倒れちゃったのは焦ったよ。

もう誰も棲んでないお家だけど。

なんにもなくなっちゃったら、村が村でなくなっちゃっう。


ぼくはなんとか風を避けようと、頑張ったよ。

風に向かって手を広げて立ち塞がったり、扇いだり、風に向かって攻撃したり。ぼくは頑張ったよ。


汗びっしょりになって、疲れてしゃがんじゃったとき、気づいたよ。風がなくなってる!

ぼくは風に勝ったんだ!

……村の中のお家は半分の数になっちゃったけど。ぼくは村を守ったんだよ。



――――うん、昨日のぼく、えらかった。良くやったよね。

でも他に何もしてないよね。だって疲れてそのまんま寝ちゃったもん。汗びっしょりだったけど、気にしないで、朝までぐっすり。


なのにどうしたのかなぁ?

ひっくちょん、へぶっちょん。またしちゃったよ。ぐずっ。

ほんとにぼく、どうしたのかなぁ。



評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ