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短編 語られぬその後  作者: タタッタ
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3

Episode 3 三匹のこぶた




あるところに三匹のこぶたがそれぞれ家を作るがそこに狼がやってくる。一番上と二番目の家は吹き飛ばされてしまうが一番下のレンガの家は頑丈で吹き飛ばされず狼を撃退したところから物語は始まります。

 

 

長男「やったな!流石俺の弟だよ。」

 

次男「狼もこの通り丸焼き状態だし、作戦も完璧だったな!」

 

三男「みんなで狼やっつけたんだから僕だけの力じゃないよ。」

 

 

和気あいあいと狼の丸焼きを食べながらあることを思い出すのであった。

 

三男「お兄ちゃん達はお家どうするの?狼に壊されちゃったんでしょ?」

 

長男「そうだな…とりあえずこの辺で餌がたくさん採れる場所探して近くに建てるさ。」

 

次男「俺も!お前が作った家は暮らすには狭すぎるし、周りは草原だけでな~んも無いからな。」

 

 

確かに三男が作ったレンガの家の周りは草原であり雑食とはいえ食料となるものはすくない。

しかし、三男には自分の考えがありまたそれを説明する。

 

 

三男「確かにこの辺は草原だから餌は少ないよ。でも危険が少ないし見渡しも良いからここに建てたんだ。それにここから森までは一時間も歩けば着くよ。」

 

 

次男「俺は一時間も歩きたくないよ。でも確かに森の近くには狼や熊がいるからな…でも俺もレンガで家作るからきっと安全さ!じゃ。」

 

そう言って二番目のこぶたは森がある方へと歩いていった。

また一番上のこぶたも、

 

長男「俺も断然森の近くだな!しかも近くにイモがとれるとこ。そして家はやっぱりわらの家さ。簡単だしふかふかで暖かいからな。では達者でな!」

 

 

そう言って一番上のこぶたも一番下のこぶたの家を後にした。

 

 

三男「お兄ちゃん達大丈夫かな…。でもこれからはみんな1人で生活していくんだからきっと大丈夫だよね。」

 

 

一番下のこぶたはそう自分に言い聞かせると、今日の晩御飯を探しに森へと向かうのであった。

 

長男は近くにイモや果物が良く採れる森の近くにわらで出来た小さな家を建てた。

次男は少し一番下に言われたことで迷った結果、森の近くで川が側にある場所にレンガの家を1人で一生懸命建てた。

三男は広大な草原のど真ん中にある家の側に畑を作って自足出来るようにしたのであった。



さて狼とのやりとりから1ヶ月程経ち、こぶた達はお互いに連絡を取りながらもそれぞれ今の生活に慣れてきた…そんなある日のこと。

 

 

三男「よーし、畑のイモも大きくなってきたし、そろそろ食べ時かな~。」

 

 

そこにお腹をすかせた狼がなんと1…2…3…4…5匹も一番下のこぶたの家にやってきた。

確かに見晴らしが良く危険も少ないよいに見えた…のであったが実は目立ちすぎるのである。

草原のど真ん中に家があればそこに何かがいて更に畑まである。

もはや狙って下さいと言っているようなものである。

一番下のこぶたは家に戻ろうとした時にばったり狼と目があってしまう。

 

 

三男「うわ~!!狼があんなにたくさん、家に逃げなきゃ!」

 

 

なんとか家に逃げ込んだ一番下のこぶたであったが、恐怖でうずくまってしまう。

 

 

三男「レンガのお家だから大丈夫…絶対壊されない……よね。食べ物もこんなに残ってるし…。」

 

 

しかし、狼達は諦めず順番に食事に抜けていき最低でも三匹で周りを囲い続けたのである。

 

そしてその時ちょうど真ん中のこぶたにも危険が迫っていた。

一生懸命レンガの家を建て狼に吹き飛ばされない家を作ったはず…であったが川の近くがいけなかった。

真ん中のこぶたが森に餌を探しに家を出てすぐ、熊が川に魚を捕りに森から出てきたのである。

 

 

次男「さて今日のごは…。」

 

熊「今日のごはんは魚と…こぶただな。」

 

次男「く…くま~!!?」

 

 

真ん中のこぶたは急いでレンガの家に逃げ込んだ。

 

 

次男「はぁ…はぁ。ここまで来れば大丈夫。なんたって狼だってへっちゃらだもんな。」

 

 

しかし相手が悪かった。

確かに狼には吹き飛ばされないくらい頑丈であったが熊の力にとって積み上げたレンガなど邪魔な石ころであった。

 

バコン!!!

 

熊の手によって簡単にレンガの家は崩れてしまった。

 

 

そんな二匹のこぶたに危機が迫る中、一番上のこぶたはわらの家でわらの特製ベッドに横になりイモをむしゃむしゃと頬張っているのであった。

 

 

 

          つづく?

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