3/10
Scene.女子校
そんなこんなで、中学校も無事卒業。
私は、特に大した努力もせず
母の弟の塾講師というツテで
なんとか仏教系の女子校に進学。
しかも私立、公立は無理だった。
正直、学校なんて行きたくなかった。
進路どうするの?ってなった時、
全くと言ってもいいほど、何も考えてなかった。
1日過ごすのが、やっとだった。
勉強も下の下は健在。
なんとか周りの支えあり、入学。
3年間、今までの小中学に比べて遥かに楽しかった。
でも、悪いことも沢山した。
勉強も下の下だから、補講の常連だった。
常連すぎて、母も呼び出し。
今まで呼び出しといえば、母だった。
一度だけ父が来てくれたことがあった。
高校に入って、ケータイを買ってもらった。
持って行っちゃ駄目なのに、持って行ってバレた。
親呼び出し→父が来る。→娘唖然。
この時、正直ショックだった。
あぁ、母に見捨てられたんだ。
だから、最終手段の父が来たんだ。
その時、初めての感情を覚えた。
色々な手を使い、色々な事をしていたけど、
友だちが欲しい。
先生に認めてもらいたいとかじゃない。
両親に認めてもらいたかったんだ。