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第08話 暗殺者のち王子様?

次は、18時投稿です。

 




 ソラージュ王国第二王子エルライド・ウル・ソラージュは護衛のフィリップと共に国境を抜けた森を走っていた。


 彼のような貴人がどうして馬車も使わず走っているのかといえば、現在彼らは暗殺者に終われていたのだ。


 隣国であるガレリア共和国から帰る途中、突如暗殺者達に襲われたのである。


 護衛と同行員が30人以上いたが、魔法による一斉攻撃で数を減らされ、混乱している内に各個撃破されてしまったのだ。


 騎士見習いであるフィリップは周囲を警戒しながら森を駆けているが、本当にこの道であっているのかという確信が無い為、不安に苛まれながらエルライドの手を握っていた。


「王子、もう少しです、頑張ってください!!」

「が、頑張って走っている!!

 はぁ、はぁ、騎士見習い(フィリップ)の体力と、僕の体力を考えてか知ってくれないか!?」

「王子に合わせていたら追っ手に追いつかれてしまいます、申し訳ありませんが無理です!!」


 エルライドを励ましながら走るフィリップだが、エルライドはまだ12歳と幼く体力的にもまだ成熟しているとはいえない体格であった。


 それでも、森をフィリップに引かれながらも追いついてきたのは、単にこれまで王族の義務として剣術の稽古をサボらずにきたからだ。


「くっ、まさかこの国内で僕を堂々と襲ってくるとは、兄上め、よほど僕の事が疎ましいのだな」


 エルライドの兄、つまりこのソラージュ王国第一王子、アボリス・ウル・ソラージュの事である。


 弟と違い才覚の無かった彼はエルライドの事を疎ましく思っていた。


 17歳と成人なのにも拘らず、いまだ成人になっていない12歳のエルライドに外交を任せるあたり、国王で父でもあるガイネスが誰を次期国王に指名するのか、宮廷ではエルライド一色であった。


 それに対してアボリスを支持している貴族といえばあまり評判のよろしくない貴族達ばかりで、一体誰の差し金なのかは不明だが、これだけの手誰を雇える財力を持つ貴族など限られてくる。


 アボリスの母の実家であるサウザー公爵家ならば子飼いの暗殺者を飼っているだろう、そうエルライドはあたりを付けた。


「喋ると体力使うのですから、黙って走ってください!!」


「見つけたぞ、第二王子とその護衛」


 フィリップがエルライドを黙らせようとしていたが、ついに追いついてきた暗殺者がフィリップ達を肉薄した。


 4人の黒子達がエルライドとフィリップ2人を追走して着実に距離をつめてきていた。


「王子、私が残りますから逃げてください!!」

「凄腕暗殺者4人対見習い騎士1人で勝負になる訳無いだろう、お前を殺されたあとは僕の番になるだけだ!!

 1人は僕が抑えるから、フィリップは3人をやれ!!」


 エルライドは自らも剣を抜くと、暗殺者の1人に剣を向けた。


 フィリップは苦い顔をしながらも暗殺者と対峙した。


 エルライドが逃げようとしない為、腹を括った様であった。


「勇ましいな第二王子よ、しかし、我らを殺せると本気で思っているのか?」

「僕は殺せるとはいっていない、抑えると言ったんだ。

 フィリップなら3人くらい余裕だ」


 暗殺者がエルライドを嘲笑するが、対するエルライドはフィリップの実力を信じて託した。


 戦闘が始まる。


 フィリップは騎士見習いながら正規の騎士と変わらない戦い振りで暗殺者達を圧倒するが、あと一歩の所で倒し切れていない。


「くそっ、さすがに強いっ!!」


 悪態をつくフィリップは倒せる気配の無い暗殺者に苛立っていた。


「さすがは去年の武芸大会準優勝者、騎士見習いどころか正規の近衛騎士と同等、それ以上か」


「だが、それでも我らの敵ではない」


「次で仕留める」


 対する暗殺者達はといえば、フィリップの実力が自分達に及ばない事を確信しながらも、警戒を緩めずに囲い込む。


 一斉に飛び掛る暗殺者達にフィリップは暗殺者の1人に切りかかった。


 しかし、暗殺者はフィリップの一撃を避けようとせず、そのまま受けた(・・・・・・・)


「なにっ!?」


 フィリップは暗殺者達が1人を犠牲にして残りの2人で仕留めるなどと打ち合わせをしていなかったのに拘らず、自ら犠牲になってフィリップの動きを阻害したのである。


 まさかの出来事に、フィリップの動きが一瞬だが暗殺者達より遅れてしまった。


「ぐあっ!!」


「フィリップ!!」


 エルライドが暗殺者を相手に避け続けていたが、フィリップの方へ視線を向けると、倒れているのを見てしまったのである。


「隙が出来たぞ、第二王子」


 接近された事に気付けず、エルライドは暗殺者に吹き飛ばされた。


 フィリップから離れた2人の暗殺者は犠牲になった仲間に目もくれず、エルライドの元へと近付いていく。


 仲間意識というものが無いのだろう、彼らにあるのはただ確実に対象を殺すという意志のみ。


「はぁ、ここまで手段を選ばない連中だとは。

 ……僕の人生もここまでか、頑張っていたんだけどなぁ」


 エルライドは剣をおろしてしまう、もう打つ手が無いと、詰んでしまったと気付いたのだ。


 虫の息のフィリップは何もしなくても死ぬだろう、助けにいこうにも、3人の暗殺者達の攻撃をかいくぐってポーションを振り掛ける時間を暗殺者達が与える訳が無い。


「…ねえ暗殺者さん、僕を殺す時に何か要望されてる?

 えげつなく殺せとか、毒殺しろとか、そういう苦しめてから殺せっていうの」


「いや、この森に入る盗賊が殺したという事になる。

 第二王子、お前は心臓を一突きされてそれで死ぬだけだ。

 激しく抵抗したという事で、死体を傷つける工作はするがな」


「出来れば痛みを感じる事無く殺して欲しいから、首を刎ねてくれるのはだめかな?」


「……命が惜しくないのか?」


「惜しいさ、けど僕にはもう護衛がいない。

 抵抗した所で、君達には勝てそうに無い。

 なら、せめて痛く無い死に方で殺してくれた方が僕としては都合がいい、それだけさ」


 諦めた表情をするエルライドに、暗殺者達はエルライドを殺した後に死体を傷つけるという事で決定した。


 そして、エルライドにとどめを刺そうと暗殺者達がナイフに力を入れた時、背後から声が聞こえた。


「あれ、なんだよ?

 まだ殺して無かったのか、ったくとろい連中だな」


 暗殺者達は振り返り様にナイフを声のする方向へと投擲した。


「うおっ!?

 すごいな、声だけで俺のいる場所にナイフ投げたのか。

 暗殺者ってのは案外バカにしたもんじゃないな」


 どこか他人事のような声に、暗殺者達はその声の主を睨み付けた。


 そこには、暗殺者達の頭巾を被っている子供が佇んでいたのである。



 ■ ◆ ■ ◆ ■ ◆ ■ ◆ ■ ◆ ■ ◆ ■ ◆ ■ ◆ ■ ◆ ■



 探査してみると人間が複数立ち止まっているのが分かったから、もう終わっているのだとばかり思ってきてみれば、何故かまだ終わっていなかった。


 突然暗殺者の黒服からナイフ投げられるし、風の鎧しておいてよかったよ。


 すごいな、今あの黒服俺の事見ていなかったぞ、つまり声だけで位置を把握したって事になる。


 さっき殺した暗殺者はバカだったが、目の前にいる暗殺者はバカじゃない方だな。


「……何者だ、小僧」

「何って、この辺りの住人だよ。

 ちょっとお宅の黒服に殺されかけてさ、逆に殺した。

 いま被ってる頭巾はその証拠みたいなものかな?

 顔隠すのに便利だから、ちょっと服は剥ぎ取らせてもらったよ。

 ナイフと毒っぽい小瓶も貰っておいたから、ちゃんと有効活用しておいてやる」


 正直にいうと、再度黒服は俺にナイフを投げてきたが、俺は避けずに風の鎧に防がせた。


 少し離れた所に騎士みたいな奴がいるが、もう身動きが出来ないほどに血が流れている、あれはもう死ぬかな?


 もう1人は…貴族かな、可愛い顔をしたお坊ちゃんが何故か熱い目で俺を見てくる。


 すごいな、あんな可愛い顔をした奴はじめて見たんだが…なんでじっと見られてるんだ俺は?


 何あれ、なんか俺したっけ?


「…ああ、俺はあんた達と敵対する気は無いぞ?

 さっき殺した奴は襲われたから殺しただけで、お前らに対して報復で殺す気なんて無いから。

 お前らの暗殺対象って、そこにいる可愛い顔したお坊ちゃんだろ?

 俺は死んだそのお坊ちゃんの財布の中身に用がある訳だ、邪魔はしないから、さっさと殺して消えてくれない?」

「……目撃者を生かしておく理由は無い、殺す」


 会話になっていない、黒服はそういうと2人襲いかかってくる。


 何でだ、俺は正直にそこのお坊ちゃんを助ける気なんて無いって言ったんだがな?


 まぁ、殺しに来るんなら、殺さなくっちゃ。


 奥の暗殺者はなにやら詠唱をしている、どうやら詠唱の内容的に火魔法か。


 2人で押さえている間に、強力な火魔法で俺を焼くってか、相談もしないのによく連携出来るもんだ。


 勘弁しろよ、森の中で火魔法とか森の連中が焼けちまうじゃねえか。


 俺は2人の黒服を風の鎧に任せて強引に突破すると、詠唱途中だった黒服の首を切りつけた。


 これで詠唱は出来ないだろうと思い、心臓に止めも刺す。


「森の中は火気厳禁なんだよ、環境破壊しようとするんじゃねえよバカが」


「……こいつは危険だ、ここで仕留める」


「了解だ、刺し違えてもここで殺す」


 黒服の目つきが更に鋭くなる、怖いな、殺気立って背筋がヒヤッとするぞ。


 ていうか目標を間違えるなよ、お前らの目標はここのお坊ちゃんだろ、俺を標的にするなよ。


 黒服達は俺を挟む様に攻撃してくるが、残念ながら俺の風の鎧は頑丈だ、まだ10発は耐えられる、余裕だ。


 俺は背後警戒を最小限残して黒服の首をカマイタチで刎ねると、振り返って黒服をナイフで殺す。


 まともな戦闘にもならず、俺は黒服達を皆殺しにした。


「何だよこいつら、さっきの黒服も弱かったけど、何で攻撃が当たらないのか考えずに近接攻撃しやがって。

 魔法使おうとした黒服の方がまだ考えてたぞ。

 さっさとあのお坊ちゃんを殺して俺の事なんて無視すればいいのに…って、あれ、あの坊ちゃんがいないな?」


「フィリップ、これを飲んでくれ!!」


 あのお坊ちゃん、フィリップとかいう騎士の所にいってポーションを飲ませていた。


 あの出血量から見て、助かるとは思えないんだがな。


 ……ていうか、結果的に俺はあのお坊ちゃん達を助けたっていう事になるのか?


 はぁ、一銭にもならない人助けとか、くたびれ損過ぎるな。


 仕方ない、殺した黒服達の装備と持ちの物をいただくか。


 こいつらも何気に金持ちだしな、服も全部いただけば黒字だろう。


 ひーふーみ……うん、銅貨が125枚に銀貨が345枚、金貨は56枚、計91万7500コルドだな。


 さっきの黒服、そして盗賊連中と合わせたら100万を余裕で超せる大金だ。


 す、すごい、特に黒服がリッチすぎる、何でそんなにお金持ってるんですか、任務中にナニ買う気だよ。


 ていうか、盗賊は期待外れ過ぎる、もっと金溜め込んでおいてくれよ。


 装備一式と相変わらずの黒塗りナイフ、それに毒の小瓶ともう一つは…解毒用か、こいつはありがたい、うっかりな事をして自滅する必要はなくなったな。


 あ、ポーションもある、へぇ、品質がかなり高いな、これもいただきだ。


 物資は黒服の服4つに黒塗りナイフが13本、毒の小瓶が4つに解毒用の小瓶が1つ、んでポーションが8本か、収穫だな。


「さて、帰るか」


 お坊ちゃんは死んでいないから剥ぎ取ることも出来ないしな。


「ま、待ってくれないか!?

 助けてくれ、僕の護衛が死にそうなんだ!!」

「……なんだよ、話しかけんな」


 …ちっ、なんだよ鬱陶しい、何このお坊ちゃんは、結果的に助けてるじゃん。


 騎士が死んだらそこまででしょ、ご主人様なんだから別の護衛雇えばいいんじゃないのか?


「す、すまない、けど、他に頼る人がいないんだ!!

 フィリップがさっきの暗殺者から毒を受けたんだ、君は暗殺者から解毒用の小瓶を取っていたよね?

 お金は出す、それを買い取らせてくれ!!」


 む、金を出すと…ぼったくるべきか?


 いや、見た感じそれほど持っているようには見えないな、ぼったくっても払えない確率が高い。


 となると、金貨10枚…は多いか、半分の5枚くらいでいいか?


「んじゃ、金貨5枚だ。

 払えるか、お坊ちゃん?」

「5枚か…ちょっと待ってくれ」


 え、ないのか?


 お坊ちゃんはポケットから財布…すごいな、宝石付いてるぞあの財布、あれだけでも金貨20枚以上しそうな金額になりそうなんだが。


「あ、あった、銀貨と同かも含めて金貨5枚分だ、確認してくれ!!」


「そいじゃ確認…よし、確かに金貨5枚分だ、ほれお坊ちゃん、これが解毒用の小瓶だ。

 原液を斬られた場所に、あとは水で薄めてからその死に損ないに飲ませな」


「あ、ありがとう!!」


 何言ってんだか、取引なのにお礼なんか言ってどうするんだよこのお坊ちゃんは。


 フィリップとかいう死に損ないに水筒と解毒用の小瓶を混ぜると飲ませていた。


「それじゃあ、今度こそ俺は行くぜ、少しいった先にラザニアって街がある、そこで保護してもらうんだな」


 あとはもう知らん、解毒用の小瓶が売れたのはいいが解毒用のポーション作らんといけなくなったんだから、さっさと帰る。


 わざわざ街のある方角まで教えたんだから、あとは自力で行けるだろ。


 見た感じ少しは鍛えてるみたいだし、死に損ないの騎士が回復すれば普通に行けるだろう。


 俺は街になんぞ行く気はない、厄介事はごめんだ。


「ま、待って!!

 君は、ついてきてくれないのか?」


「…なんで俺があの街に行かねえといけないんだよ。

 俺は街に行く予定なんて入ってねえ、あの黒服連中は全部死んだし、ここいらの魔獣もザコばっかりだ。

 心配する要素なんてないんだっての」


「お、お金ならあと金貨が20枚ある、だ、出せるのは15枚くらいまでだけど…僕に付いてきてくれたら、金貨を100枚だって用意する、15枚は前金だ…お願い!!」


 …金貨100枚だと?


 お坊ちゃんは間違いなく貴族だ、格好から見てそれは間違いない。


 けど、いくら貴族の子供だからって、護衛だけに金貨100枚もぽんと出すか?


 どうせ出すのはお坊ちゃんの親だ、本当に報酬を出すとは思えない。


 ここで報酬を出すことで面倒事を抱える可能性は非常に高い、何しろ黒服、暗殺者に狙われるレベルの貴族の子供だ。


 きっと格の高い貴族の子供なんだろう、権力者と関わるとロクな事にならない確率が高いのは明白だ。


「断る、本当に報酬を渡すかなんて分からないし、何よりお坊ちゃんの親が俺を口封じに殺さないとも限らない。

 俺はなるべく権力者と関わりの無い暮らしを望んでいるんだ、飛び込んでいくなんてありえねえ。

 ……ていうかお坊ちゃん、お前なんか勘違いしていないか?」


 俺はお坊ちゃんの胸倉を掴むと、適当な樹に叩き付けた、すまんな大木よ、血は付けないんで母さんには報告せんでくれ。


「別に俺はお坊ちゃん達を助けたんじゃねえ、結果的に生き残ってるだけだ。

 俺は自分に襲いかかってくる奴は殺すが、そうじゃない奴を殺さないだけだ。

 後味は悪いが、さっきの黒服の奴の仕業に見せかけて、予定通り(・・・・)ここでお坊ちゃんが殺されるようにしたって構わないんだぜ?」


 正直そこまでの事を俺はしたくない、そんな事をこの森ですれば間違いなく森の連中は母さんに報告する。


 俺の後味も最悪だし、何より気分も悪い。


 だが、俺は自分の生活を崩されるような事は何が何でも阻止しないといけない。


 8年もこの山と森で暮らしてきたんだ、その暮らしを邪魔するのなら、容赦しない。


 死体を全部魔獣に喰わせて、何事もなかったかのように過ごせばいい、簡単だ。


「お…おう、じに…ふれ、る…なっ!!」


 あ、死に損ないが生き返った…じゃなくて、こいつ、今なんて言った?


 王子…この可愛い顔したお坊ちゃんが?


 えっと、確かこの国の王様には子供が3人いて、1人死んでから今は2人だったか?


 年齢的に見て、このお坊ちゃんは第二王子…?


 まぁ、この騎士が嘘を言っている可能性もある、というか高いだろう。


「へぇ、それだけ元気なら大丈夫だろ。

 餞別だ、これをやるよ」


 気が変わった、これなら体力回復すれば俺を利用しなくてもラザニアの街に行ける筈だ。


 俺はお坊ちゃんを下ろすとバックからあの黒服達の持っていたナイフを2本、毒の小瓶を2つ渡した。


「持ってけよ、この毒はかなり効くみたいだから、もし魔獣と遭遇しても毒を塗ったナイフや剣で切りつければ一発だろう。

 ナイフの方はそこの黒服達の持ち物だから、証拠品だな。

 実際に使っても使い勝手いいし、どうとでもしろや」


 そういうと、俺は今度こそその場から去って行った。


 お坊ちゃんが今度は『ありがとう、いつかお礼に来るから』とか言っていたが、絶対に会う気はない。


 今日の事は忘れて、母さんとの暮らしをしていけばいい。


 とりあえず、森の連中が母さんに何も言ってない事を祈ろう。




 ―――これが俺とお坊ちゃん、エルライドとの初めての出会い。


 ―――困った事に、その時の俺はまさかこのお坊ちゃんと長い付き合いになるなんて、これっぽっちも予感していなかった。





読んで頂き、ありがとうございました。

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